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上映館(1館)

「ガリーボーイ」に投稿された感想・評価

TOMO

TOMOの感想・評価

4.1
今更ですがジャパンプレミアに参加させていただいたこちらの映画をレビュー

ムンバイのスラムに住むムスリムの青年ムラドが、インドの現実に直面しながらもラップの才能を開花させ、大きな夢をつかんでいく

格差、家父長制、宗教的慣習
様々な抑圧の中で心に溜まった魂の言葉をラップにぶつけていく、その感覚がこちらにも実感として伝わってくるような。
境遇は違いますが、自分の壁をぶち破り飛び立っていくその姿に勇気付けられずにはいられません。
“言葉で気持ちに火をつけろ”という言葉通り、登場人物の放つ言葉の数々に胸を掴まれる映画でした!

ランヴィール・シン、アーリアー・バットなど豪華キャストによる演技、そしてもちろん音楽も魅力。
ちなみに主人公ムラドの歌はランヴィール・シン本人が歌ってます!

インドの文化について学んでいるので、そういった知識によって中々深まることもあったり。インドにおけるムスリムの立ち位置や貧富の差など予習しておくとさらに楽しめると思います。
ジャパンプレミアで発壇された監督のゾーヤー・アクタルさんと脚本家のリーマー・カーグティーさんが共同脚本をつとめるアマプラのドラマ「メイド・イン・ヘブン」もちょっとした予習になりますし、何より面白いのでおススメ!

10月18日公開です。







メモ📝
・舞台となるムンバイのスラム「ダラヴィ」はスラムドッグ・ミリオネアの舞台にもなった場所。

・「ナマステ」はヒンドゥー教徒の挨拶。インドのムスリムを中心に用いられる挨拶は「アーダーブ・アルズ」、またムスリム同士の挨拶ではイスラーム世界共通の挨拶である「アッサラーム・アレイクム」が使われることが多い。

・刑法377条とはインドの同性間の性交を禁止する法律。(2018廃止)

・インドでは異カーストや異宗教徒間の婚姻は珍しい。
zzyy

zzyyの感想・評価

5.0
ラップ(しかも一から始める)でのし上がるサクセスストーリーなのだが、ラップの歌詞もとても良い。

特筆すべきは、カーストに抑え込まれた父が語る言葉だ。彼ら父親世代は、そうするしかなかった。選択肢などなかった。主人公の世代は確かに夢を見てもいいし、掴める可能性もある。大学にだって通える。今こそそういう時代だが、主人公の父親世代は違ったのだ。劇中で父が吐き出す通り、下を向いているしかなかった。そういう世代が今なおいること、根付いていること、そこをしっかり父親を通して言葉にしてくれた事が印象に残った。このシーンは必須だと思う。
(頑固な父親と早計せずに、よく観察してみてほしい、表舞台に立つ息子に目を向けられない父親の心中。(息子への想いもあるだろうが)それは長い事抑え込んできたものがあるからではないだろうか。こんな夢をみてはいけないと。みるものではないと。)

確かに主人公側から見がちだが、父親のような立場のものが多いだろう。カーストに抗えない者も貧困に苦しむ者も。
そして、それを伝えるガリーボーイ。

突っ込みどころは多少あるものの、
格差社会(貧困)、カーストなどのメッセージが込められており、何よりムラドの詩、歌に惹きつけられる。夢中で観られる作品になっている。
ランヴィール・シン(吹き替え無し!の)ラップ、凄いよ!

(監督・脚本家舞台挨拶付きジャパンプレミア)
ねる

ねるの感想・評価

3.3
カーストが根強く残る中
夫が横暴な中ばあちゃんが全く嫁を擁護しない感じ
シークレットスーパースターを彷彿させる
nori007

nori007の感想・評価

3.8
ガリーボーイジャパンプレミアにて鑑賞。ゾーヤ監督の作品に対する思い、日本に対する思いがひしひしと伝わってきました。そしてキャストのサプライズメッセージ。本当に感動しました。

「ガリーボーイ」を見るには、カーストや頑固親父が存在する保守的なインドの世界観を理解することでしょうか。つまり自分の身の丈にあった生活をして音楽などというふざけたものはするなと。これは「シークレットスーパースター」とも同じメッセージの映画なので2本合わせて見ることを強くおすすめします。

ランビール、アーリア、カルキと大スターを起用しているのだけど、そのスター性は封印してごくごく一般的な人物を演じております。ランビールはかなり内気なキャラ。アーリアはブチ切れキャラ。カルキは先進的な人物というなかなか普段のボリウッドとは違った地に足のついた作品。

その地道な努力と心の叫びが、徐々に固定観念を変えていく。その瞬間をぜひ多くの人に見てもらいたい。
ヒップホップ映画の知識がまるでないので前日にエミネムの『8mile』を鑑賞したが、まんまインド版『8mile』で、そこに『シークレットスーパースター』のように家族の問題やロマンスやYouTubeへの動画投稿などを取り入れたエンタメ作に仕上がっていた。実話を基にした映画。

ムンバイのムスリムが住むスラムで生まれ育つ大学生のムラド。毎日の礼拝を欠かさず行い、酒も飲まないが家族や世間からはボンクラ扱い。ラップを好んで聴き、歌詞を書いているが、MCシェールとの出会いによってラップで人生を語ることとなる。

ムラド役はお馴染みのランヴィール・シン。いつもはオールバックにしてイケイケのチャラい男が多いけど実は前髪を下ろすと冴えない雰囲気が漂う。(ムキムキだけど) オールバックにした途端に一気にイケてる奴になるMVが良い。監督曰く、ランヴィールは“クローゼットラッパー”(笑)だそうで、実はラップが好きだったから彼しかいなかったとのこと。
ムラドの彼女である医大生サフィナ役はこれまた見ないことはないアーリア・バット。最近異常なまでに演技力が上手くなっていってるけど本作でもバチバチに我が強いエキセントリックな女性をこなしていた。さすがです。

他国のスラムよりも遥かに事情がヤバいインドのスラム街。生活環境も酷い。ラップでスターダムにのし上がっていくと思いきや、家族からの非難や世間体などの大きな壁がのしかかる。でもムラドは諦めない。なんせガリーボーイ(路地裏少年)なのだから。

ラップを聴かないので、楽曲が良いのか悪いのかわからないけど撮影の際には常に40人のマジモンラッパーがいたらしく本格的に向き合っているとは思う。

多くのインド人は人生の選択肢がない。
本作では、女性であること、自分の人生であること、選択肢を自分で決める人たちの物語だった。
なつ

なつの感想・評価

3.7
全編、ヒップホップ音楽に合わせてラップが行われるインド映画!
(ん?この日本語合ってるか?)
ヒップホップとラップの違いを昔、ラップバトルやってる高校生に解説してもらいました(笑)
あの解説が役に立つ日が来るなんて。
ムンバイのスラム街出身のガリーボーイが、ラップに夢を託す実話。
ここでも、インド特有の身分の違い等要素がてんこ盛り。
ムンバイのスラム街で撮影されたラップシーンはとてもクールで楽しい、凱旋シーンは、心が浮き立つ。
ラップバトルシーンは、頭いいなぁと思ったな。瞬時に、相手にぶつける言葉を選択し、韻をふみながら、意味のある言葉を構築していく作業…すげ。
ランヴィールシンは色気あるイケメン(バドマーワトの王様役は良かった)
隠しきれない筋肉と顔が違和感あって、一度も大学生には見えなかった…。
趣味でラップしてるらしく、吹き替えなしのパフォーマンスは良かったよ!
kyoko

kyokoの感想・評価

3.7
ジャパンプレミア上映。監督・脚本家の登壇あり。
「そんなのあるんだ、じゃあ行ってみるか」とお気軽な気持ちで行ったら、会場の熱気が凄くて温度差にちょっとびびった(笑)

インドでいちばん格差がはっきりしている都市ムンバイを舞台に描く、階級差別、家父長制、男尊女卑、貧困、犯罪……インドの社会問題のデパートから生まれた、ラッパー・ガリー(路地裏)ボーイのサクセスストーリー(実話ベース)。
高層ビルの向こうに広がるスラム街で生まれ育ったラップ好きムラドは、地元のちょいワル仲間とつるみつつも、学校には真面目に通う大学4年生。裕福な家庭に育った医学生サフィナと家族に内緒でつきあっている。

今インドで最も人気があるというランヴィールシンは、自身もラップが好きでよく歌っていたというだけあって、かなり本格的なパフォーマンスを見せている。
会場にいたのはたいがい彼のファンらしいのも納得のイケメンぶりだけど、ずっと「顔と体がラッパーじゃない……」という違和感がぬぐえなかった(笑)。まあ大学生ってのもかなり無理があるし。個人的にはシッダーント・チャトゥルヴェーディー(絶対に覚えられない)演じるMCシェールの方がかっこいいと思う。

音楽ドラマ、恋愛ドラマ、社会ドラマ、それぞれが濃厚に描かれるので、2時間半というインドでは当たり前の尺の長さは全く気にならない。
ただ、“運命は変えられる”という同じテーマ持った「シークレットスーパースター」ではあれだけ号泣したのに今回はあまり込み上げるものがなかったのは、ちょいちょいひっかかりポイントがあったせいかな(→ネタバレコメント欄に)
くまA

くまAの感想・評価

1.5

このレビューはネタバレを含みます

女性目線のランヴィール・シンのアイドル映画。
時間も短くインド要素は少なめの現代風の作品。キスシーンも多い。
垢抜けない感じのランヴィール・シンも格好良い。とにかく格好良い。
優男なのにムキムキだなんてずるい。

ジャパンプレミアでは、監督と脚本家が登壇。
ラストには、日本用に撮ったメインキャストからのビデオメッセージ。
ランヴィール・シン自身もラップが好きだったことやプロデュースをNAS以外では2pacも考えていたなんてエピソードが聞けて良かった。
花梛

花梛の感想・評価

4.1
ジャパンプレミアで。
ラップ、特に好きなジャンルの音楽じゃないけど歌唱(ラップって歌唱でいいの?)シーンは体が勝手に踊りだしそうになるくらい格好良かった〜!
ランヴィールシンさんは元々趣味でラップやっていたそうでラップシーン吹き替えなしらしい。凄い。
あばら屋に妻妾同居でぎゅうぎゅうになって暮らす底辺暮らしから、ラップで成り上がるっていうのがまた良いんだよなぁ。その過程で犯罪に手を染めたりするんだけど、現代の日本の倫理観をそのまま当てはめて見るのは難しく、ここはちょっと好みの分かれるところかもなと思う。
でも個人的には凄く楽しかった!
でかいスクリーンがかけられるライブハウスで爆音で暴れながら見たい
ラストのラップ終わった瞬間、本当に無意識に拍手しそうになって、リアルに手がビクッと動いた。
これ、グレショ以来の反射反応。
新ピカのシアター1に集まった観客が1つになってた。
こりゃあ…凄いぞ。
ウィル・スミスが絶賛するのも大きく頷ける。

とりあえず、ランチン様めちゃくちゃカッコよかった。
まじで笑っちゃうほどカッコよかった。
ただの一度も大学生に見えなかった。