50人の宣誓の作品情報・感想・評価

50人の宣誓2019年製作の映画)

Ghasam/The Oath

製作国:

上映時間:85分

3.9

あらすじ

「50人の宣誓」に投稿された感想・評価

TIFF2019_17

ほとんどバスの中の会話劇。圧巻。
イラン映画すげぇな。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.7
被害者の親族(※男子のみ)が50人まとめて宣誓すれば加害者を死刑にすることができる。
こんなトンデモ法を使って、殺人容疑をかけられながらも無罪になった妹の夫を死刑にすべく、姉はバスに親族を詰め込み裁判所に乗り込もうとしている。私は勝手にヒューマンドラマだと思っていて、なんなら泣く気もマンマンだったのだけど、気づいたときにはサスペンスフル&パニック映画。いやービックリしたわ笑

実際に起きたことが元になっているらしいが、監督は「なんでもかんでもeasyに神さまに宣誓すること」への警告を込めて作ったという。
その報いの大きさを物語るラストの姉の表情に、なんとも言えない気持ちになった。
昨日クロージングを迎えた
『東京国際映画祭』
昨年はお借りしたGoProを頭に付け
レッドカーペットを初体験したわけだけど作品を鑑賞するのは今年が初めて

何を鑑賞するか迷って
スケジュールとにらめっこ。
目にとまったのがイラン作品の
『50人の宣誓』
中東作品は好みだし
作品タイトルにもひかれ
「アジアの未来」部門出品作品の本作に。

イランには
事件の容疑者が無罪となった場合
男性親族を50人集め法廷で宣誓すれば
その無罪判決を覆すことができる
という法律があるのだそう。
この法律にのっとり
妹を殺された姉が親族を集めバスで
裁判所に向かう…

人が50人も集まればそれは
騒がしくなる(50人居ないんだが…)
ほぼ親族な集まりなわけで
赤の他人とは違い遠慮がないから
言葉の応酬が繰り広げられる、
それも一つの狭い空間で。
このシチエーションがなかなか
見応えがある。
いい歳なのに兄弟で仲違いしていたり
親族と言っても義理の親族もいて
それぞれの立場で主張し合い始めたり
妹が殺された姉の気持ちを
気遣う者もいれば、段々と気遣いのたがが
外れエスカレートする輩もいたり。
このワン・シチュエーション的な
場面も凄く惹き付けられたけれど
ここからの展開もさらに見応えがあった

何故彼があのような発言をしたのかが
後から紐付き、彼の状況を考えると
やるせなくなった
無論、彼が犯したことは許しては
ならないけれど。
それ以上に彼女の心中が計り知れないほどの
苦しみになったことが非常に辛かった。
終始、周りとの温度差を感じながらも
目的を達したいという彼女の信念が
強く伝わってきたし彼女の気持ちに
こちらも近づいていたから尚更だった
人が正しいと思っていたことが
根底から覆される怖さ…
彼女が歩くあの後ろ姿は忘れられない。

85分の作品だけれど
85分間に様々な要素が凝縮されていて
見る側をグッと惹き付けるのは
脚本の良さだろうし
前半のワン・シチュエーションの
シーンでのカットは編集の
上手さなんだろうな。

日本公開は未定の様子だけれど
公開されたらオススメしたいほど
良い作品でした
gm

gmの感想・評価

3.7
#東京国際映画祭 9本目

妹を殺した犯人の判決を覆すためには、身内50人が法定で宣誓しなければならない。

殺された妹のために姉が苦労して集めた親戚をバスに詰め込み法定に向かうロードムービー。

私は両親とも一人っ子でイトコがいない超核家族なので、
叔父です従兄弟ですいとこですいとこですいとこですおじですおじですいとこですいとこです(以下略)に、最初から引きの笑いが出てしまった。

宣誓できるのは男だけだが、せっかくだしと女の家族も乗っている。

顔を合わせた親戚たちは、あれやこれやと言いたい放題。犬猿の仲の兄弟が顔を合わせて降りるの降りないの。

色々あるよね、長く一緒にいるとさ。

でも、映画は知ったように観ている私の想像を超える展開を見せて、唖然としているうちに終わってしまった。
面白かった。

監督が描きたかった事の1つに、「神に誓う」と言うことについて。
本気で嘘偽りなく神に誓うと言うのは簡単ではないと言うこと。
アメブロを更新しました。 『【TIFF2019】「50人の宣誓」イランの法律ってヤバいと思うのは私だけ?真剣だけど笑いが。』
これは面白かったなぁ。ぜひ、公開して欲しい作品です。
https://t.co/tv0fsc3qkT?amp=1
≪これで、いいのか≫

🎬アジアの未来🎬
🇮🇷『50人の宣誓』

イランでは、複数人の男性親族が揃って法廷で宣誓すると、実刑を決定づけることができる。死刑も例外ではなく、50人の親族が揃って法廷で宣誓すれば、実行できる。
ラズィエは妹殺しの犯人としてその夫を死刑にするため、親族を集めて大型バスに乗り、裁判所へと向かう。道中、さまざまなトラブルが降りかかってくるが、果たして結末はいかに…。

本編のほとんどがバスの車内で繰り広げられる、衝撃のストーリー。
妹殺しの犯人を死刑にするため向かうという単純な展開ではなく、最終的には予測もつかない結末へとつながります。
イランならではの法律に焦点を当て、その問題を浮き彫りにしているところがみどころです。

とにかくセリフ量が多くそれだけで圧倒されてしまうのですが、出演者の熱量あふれる演技も必見。
グイグイ物語の中へと引き込まれてしまいます。
観終わった後、いろんなことを考えずにはいられない、強烈な一本です。

鑑賞者:かめ

このレビューはネタバレを含みます

「50人の宣誓で判決を覆すことができる…」というキャッチーな宣伝文句でガッチリ興味関心を鷲掴みにされる本作。しかし蓋を開けてみると、「50人の宣誓」の法制度は物語の骨格を形成しているに過ぎず、大家族制、いとこ婚、アフガニスタンからの出稼ぎ労働者へのハラスメントや不貞行為等々、会話劇を中心に広範なトピックをなぞりながら真犯人に迫る過程こそが本作の見所でした。また、池にバスが突っ込むシーンは迫力満点で、ある人物が水中に取り残される場面では観てる方も苦しくなる程の切迫感がありました。最終的に悪人に天誅が下るあたりは、因果応報あるいは格言の「復讐するは我にあり」とも言え、勧善懲悪の枠組みにうまく収まっていたように思います。

Q&Aでの監督の話によれば、年に30件程は「50人の宣誓」の制度が用いられているとのことで、実際の裁判の様子が気になるところです。「50人の宣誓」の制度を軸として、周防監督の『それでも僕はやってない』のように綿密な取材をベースとしたリアルな法廷モノを観てみたかったかなという気持ちもあります。続編を熱望します!
東京国際映画祭、アジアの未来部門。

50人の親族が法廷に集まって宣誓すれば判決を覆せる、というイランに実在する法制度が題材。
妹を殺された女性は、40人近い親族と一台のバスで法廷に向かう。
ちょっとしたキッカケで親族同士の口論がはじまったバス内では、次第に内輪揉めに次ぐ内輪揉めが噴出していき…。

一台のバスの中で繰り広げられる、ハイテンポで予測不能な会話劇でした。
やはりTIFFの会話劇にハズレなし、85分をアクセル全開で一気に駆け抜けました。

40人近くの登場人物が次々と会話に食い気味にカットインしていくため、息継ぎ無しで台詞が飛び込んでくる感覚を覚えました。
そんな濃密な台詞や役者の立ち位置など全てを演出しきった監督の手腕が光ります。(役者として国内ではかなり有名な方らしいです)

ワンシチュエーションで綿密に脚本を練った、衝撃のハイスピード会話劇でした。
劇場公開希望です。
GOaLD

GOaLDの感想・評価

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@tiff19/TOHO六本木ヒルズscr3-191104 Q&A:モーセン・タナバンデ(監督/脚本)
TIFFで鑑賞。
登場人物が多くて相関図を掴むのに少し時間が掛かったけど、密室会話劇+法廷物のようなミステリーは12人の優しい日本人のよう。イランの特殊な法律への違和感と、それを発信する監督の強いメッセージも込められていた。

舞台俳優→映画俳優→映画監督と歩んできた監督が、QAで「(今作に舞台俳優を多く起用したのは)よりリアルに演じる事ができるから」と話してて、彼の思う舞台/映像演技の違いはどこだったのかが気になった。
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