島根の初犯を対象とした刑務所で取り組まれているTC(回復共同体)という更正プログラムのドキュメンタリー。
まず刑務所にこうしてカメラが入り受刑者を撮す(当然顔は処理が施されているが)ことが異例で、現…
自他の境界が曖昧で感情にも鈍感。
きっとそうやって耐えてきたのだろう。
人は生まれが全てだとは思わないけれど、躓いた時に差し伸べられる手がなければどこまでも落ちていってしまうんじゃないかという危うさ…
このレビューはネタバレを含みます
犯罪者も一人の人間で、罪を犯すに至った一口に語れない背景がある。そんなごく当たり前のことを理解できていない人が多すぎるこの世界でこの映画が生まれたことは、とても意義のあることだと思う。
とても綺麗に…
とても見応えがあった。性善説に立った理想主義的な概念に根を下ろしたプログラムではあるし、官民協働、「矯正」の強制に関してはまだ議論の余地はあるものの、「罪人がいかにして罪人となったのか」に目を向け…
自分の心の傷に向き合わなければ、他人の傷にも向き合えないという話だった。
受刑者の多くが自分を被害者だと(だから被害者の傷など大したものではないと)感じているみたい。
受刑者たちができれば向き合い…
このレビューはネタバレを含みます
窃盗を繰り返していた人が、「何が悪いかわからない」と言っていた。本人が語るその理由、そして彼の窃盗癖についてTCで話し合う様子を見て「そういう考え方もあるのか」と驚いた。自分の考え方がいかに当たり前…
>>続きを読む2度目の視聴。数年前に一度見た時とは違う感想になったかも。前に見た時は、たぶんあの被害者と加害者のロールプレイの部分を見て、どこかその言葉が嘘くさく感じだというか、借りてきた言葉のような気がして、ど…
>>続きを読むずっと観たかった作品を上映会で。親が選べないと言うのが、自分の体験も含めてとにかく辛く、ふるえそうだった。腕に根性焼きの跡がすごい人がいて、まだ子供だったのにと言う気持ちが拭えないが、彼らは「加害者…
>>続きを読む2025/04/02鑑賞。
「自分に言うてるような気がしてきた」
日本で唯一、TC(Therapeutic Community : 回復共同体)のプログラムを取り入れている刑務所のドキュメンタリ…
犯罪は到底許されない。
だから初めは、TC(Therapeutic Community=回復共同体)という、受刑者たちが対話を通して更生を目指す場に、強い違和感を覚えました。
アイスブレイクで笑い合…
(C)2019 Kaori Sakagami