ふたりの桃源郷の作品情報・感想・評価

ふたりの桃源郷2016年製作の映画)

上映日:2016年05月14日

製作国:

上映時間:87分

4.2

あらすじ

「山」で暮らす夫婦と、支える家族 “生きること、老いること”を見つめ続けた、25 年の記録ーー 中国山地の奥深く。かつて戦災で焼け出された夫婦が「自分たちの食べるものは自分たち で作ろう」と切り開いた“電気も水道も通わない山”での暮らし。子が生まれ、高度経済 成長期には子どもの将来を思い一度は山を離れた二人でしたが、還暦を過ぎ余生を送る場所として選んだの はあの思い出の山でした。誰にも訪れる“…

「山」で暮らす夫婦と、支える家族 “生きること、老いること”を見つめ続けた、25 年の記録ーー 中国山地の奥深く。かつて戦災で焼け出された夫婦が「自分たちの食べるものは自分たち で作ろう」と切り開いた“電気も水道も通わない山”での暮らし。子が生まれ、高度経済 成長期には子どもの将来を思い一度は山を離れた二人でしたが、還暦を過ぎ余生を送る場所として選んだの はあの思い出の山でした。誰にも訪れる“老い”。離れて暮らす家族の葛藤と模索。そして夫婦亡き後、残さ れた家族に〈芽生えた〉ものとは?そこには、現代における“幸せの形”のヒントがありました。山口放送 が25年にわたり地元で取材・放送を続け大反響を呼んだ人気TVドキュメンタリーシリーズ、待望の映画化。

「ふたりの桃源郷」に投稿された感想・評価

生きること、老いること、死ぬこと
沁みました。
HAL8192

HAL8192の感想・評価

3.9
ドキュメンタリーとして有り有りと伝えた老後の「田舎暮らし」

「田舎暮らし」に理想を描いている人達を応援する為に、擬似的に錯覚させるような作品が多い印象の中、第二の人生を歩むための「田舎暮らし」の美しさと困難さが見て取れる作品だった。

まず、完全な山での暮らしと隔絶された二人の世界の温かみを感じさせられ、ほのぼのとした序盤からどんどんと真に迫って来る問題が出て来る。

年金問題や娘達の問題、そして何より「老い」の問題だ。

この作品はとにかく「田舎暮らし」を選んだ人生のその一生を克明に映している。
いい悪いではなく、一つの終わり方を見た気分になった。
yuko

yukoの感想・評価

3.3
2017.7.16 札幌プラザ2.5
(札幌映画サークル)
3103

3103の感想・評価

3.5
やっとみられてよかった。
大きいスクリーンでみることができる幸せよ。

人生フルーツは見れてないけれど、あなたその川を渡らないではとっても好きだった。比べるわけじゃないしカテゴライズしたいわけでもないけど、おじいちゃんおばあちゃん密着型ドキュメンタリーわりとありますね。

おじいちゃんがかっこよくて!おばあちゃんがかわいい!髪の毛長いおじいちゃんはかっこよくて好きだったけど髪の毛切ってからのおじいちゃんは人が変わったようにまるい雰囲気を纏っていてすごく優しそうで一気におじいちゃまになっていたね。

山とおじいちゃんおばあちゃんの関係は生活そのものなんだね。

大好きなおじいちゃんが上映後に最高のベットシーンだったって言っててやっぱり大好き!って思った。私もそう思った!
良かったです。そもそもの鑑賞のきっかけは武田鉄矢のラジオで紹介されていたのを聞いたことでした。ようやく鑑賞できました。
おばあさんが亡くなった時に、二人が元気だった頃の映像が挿入されるのですが、そこで涙腺に熱いものを感じました。時の移ろいを感じたのでしょうか...。

平成3年は自分は何をしていたのか、平成14年は何歳だったのか、とかを考えながら見ていると色々と考えさせられました。
たくさんの家族・親戚に囲まれて、老夫婦が飲んでいたラガービールは特に旨そうでした。幸せのひとつの理想形を見たような気がしました。
な

なの感想・評価

4.3
ポレポレ東中野にて

山で暮らす老夫婦の25年間の記録。最初は元気なじいちゃんばあちゃんにほっこりさせながらも段々と迫りくる"老い"という壁とそれを支える家族の姿に胸がいっぱいになった。

生きるということは支え合うことなんだと改めて感じさせられる愛らしい人生の話。

上映終わったみたいだけど人生フルーツが好きだった人はぜひ
ナホ

ナホの感想・評価

4.0
テレビドキュメンタリーなので、泣けるように作ってあるんだろうなぁ、という先入観で観たら、
想像以上の展開に、号泣してしまいました。
親を大切にしたいときに親はいないんですよね。
三女の夫婦に頭があがらないですね。
kyoko

kyokoの感想・評価

4.3
昨年公開時には観られなかったドキュメンタリーがアンコール上映されていた。
「人生フルーツ」同様これもDVD化はないとのことなので、観ることができて本当に良かった。

自分たちで山を切り開き、畑を耕し、米を育てる。自分たちの口にいれるものは自分たちで作る。
戦後すぐから自分たちの桃源郷を築いてきた寅夫おじいちゃんとフサ子おばあちゃん。

娘たちの将来を考えていったんは大阪に住んでいたふたりが再び山に戻ったのは寅夫さんが65歳の時。山仕事を終えてまだ日が高いうちから二人でビールで乾杯したり、わき水を薪で湧かしたお風呂がとても気持ちよさそう。

端から見ると理想的にも思える暮らしでも、離れて生活している家族(三姉妹)は気が気でない。山を降りて一緒に暮らそうと説得をするのだけれど、ふたりとも山にいたいと言う。家族はそれを理解し、ならば自分たちが月に一回山に行こうと決めた。
寅夫さんの病気のために老人ホームに入るものの、「人間なにかしてないとだめになる」と、昼間だけ山に通う生活。家族もできるだけつきそった。
山でしばし過ごした後に、ホームの前で娘たちの車を見送るふたりは何度も何度も「ありがとう」と言って手を振る。姿は見えないけど娘たちもまたふたりに「ありがとう」と言っているのが聞こえる。この家族はいつも「ありがとう」と言っている。

このあと夫とともに営んでいた大阪の寿司店を畳み、山の麓に移り住んだ三女は恩返しだと言っていた。「自分は親に何もしてあげられなかったから」と、妻の願いを聞き入れたご主人もまた同じ思いで。その後もふたりは献身的に介護を続けた。

山の暮らし、自給自足、そういったものがテーマの映画かと思っていたが、これは「家族のあり方」を問う作品だった。
親が老いるということ、親である自分がいずれ老いるということ、急に現実的に迫ってきた問題にひるみそうになったけれど、この作品でヒントを貰ったように思う。
映されるのは老い。
ある夫婦が緩やかに終に向かっていく姿だけ。
栄光や浪漫に満ちた物語ではありませんが、ただの現実を超えて、人の生と向き合う一大叙事詩でした。
積み重ねられた時間は確かに存在します。
電気も水もガスも通ってない山奥に自らの居場所を見出し、そこに暮らす老夫婦の日々の記録。

離れて暮らしていた娘たちの愛情や不安、葛藤の様子(編集に物足りなさは感じたけど)に、祖父母の介護をする自分の親がどこか重なった。これから親が老いていったとき、果たして自分はあれ程の愛情を持って接することができるのだろうか。
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