ふたりの桃源郷の作品情報・感想・評価

ふたりの桃源郷2016年製作の映画)

上映日:2016年05月14日

製作国:

上映時間:87分

4.3

あらすじ

「ふたりの桃源郷」に投稿された感想・評価

夫婦のあり方、家族のあり方について、考える機会になった映画。

3姉妹が両親について、それぞれの考え方があり、どのように最期を迎えさせたいかは正解がない。
話し合いを重ね、家族が向き合うことで、選んだ道。

おばあちゃんが老人ホームに入った時に寂しい表情を浮かべていたけれど、日中に山に入ることで大きい声でしゃきしゃき歩き、人が違うように生き生きしていたのが、心に響いた。
二人の心は山にあり。

今、両親は元気だけれど、必ず老いは来る。本人たちの望む最期について、話しあうことしたほうがいいのかな…。
備忘録

備忘録の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

泣きすぎて疲れた………………。
ハンドタオルでは間に合わず、そのあと行こうと思っていたジム用のフェイスタオルで涙を拭う始末。嗚咽をあんなに我慢して、でもできなくて、座席をぶるぶる揺らしてしまったのは『アバウト・タイム』以来かも。

生きるとは、老いるとは……って終始考えた。あと家族のこと。特に三女のご夫婦を見ていて、「かっこいいとかブサイクとか、お金持ちとかときめくとかそういうことじゃなくて、『生活』をともにできる、添い遂げられる人と家族になりたいな」って思った。旦那様、素敵な人だな……

あんなに明るくて快活だったおばあちゃんが、どんどん認知症がすすんでいって反応がなくなっていく姿とか、なんかもう……。
私は家族と良い関係を築けていないけど、でも、意地とかなんだかんだ捨てて親孝行したいなあ本当は。いつまで元気でいてくれるか分からないじゃんね。
途中から、「これは私の映画だ」みたいな気持ちがどんどん大きくなっていった。

素晴らしい映画だったな。一生大事にしたい映画。今回観られて本当に感謝。ため息。
ドキュメンタリー番組を再放送も含め2回見て、強烈に自分の中に残っていた作品でした。
それから時間が経ち、映画化されると聞き映画館へ2度足を運びました。パンフレットを買い、その後発売された本も買いました。
それくらい大好きなお二人の生きざまです。

涙無しには見れませんが、それでもオススメしたい1本です。是非、見て下さい。
おじいいいいちゃああああん…
一番「純粋」でかっこいい暮らしだな、この二人
つくづく自分の価値観なんか偽物で、かなぐり捨てても良いと感じる
らおー

らおーの感想・評価

4.5
ここまで丁寧に追い続けるディレクターさんすごすぎる。
身の回りにいろんなものが多すぎて見失いそうになる幸せに気づかせてくれる。
大切な人との時間を大切に、恩返し。
こんな暮らしもしてみたいけど
誰にも彼にもできることじゃない。
山の中で暮らすことに子供の頃から憧れはあるのでこのご夫婦の生き方にはすごく感動しました
山の中にいつまでもお父さんいるね。
田中寅夫、フサコ夫妻は第二次世界大戦後寅夫の故郷に近い中国山地の山奥を切り開いて娘3人を育て上げる。
一度は大阪に移住するが娘たちが独立したのを見届けると還暦を過ぎた二人は自分たちの原点であるあの山へ戻る。

電気も電話も水道もない山奥で自給自足で暮らす二人。そしてその二人を支える娘達の思い。

老いがやってきた二人に対して娘達が一緒に暮らすことを提案するんだけど寅夫じいちゃんが「あの山で最後を飾りたい」って決断するシーンはとても良かった。
老人ホームに入るも体調が良くなってからは日中は二人で山に戻る。
それからも色々あるけど何があっても何度も何度もあの山に戻る。
フサコばあちゃんが山で寅夫じいちゃんを呼ぶシーンもキュートだし切ない。

三女の恵子さん、安政さん夫妻が途中から山の麓に引っ越して山の手入れをするんだけど恵子さんがフサコばあちゃんに重なる。
早くに親を亡くして孝行ができなかったからと理解をして協力をしてくれる旦那さんの安政さんも素敵。
終盤安政さんがフサコばあちゃんを優しく見つめるシーンがあるんだけどそこがとても好き。

全編通してあたたかくてキラキラしてる。
二人で畑を耕したり、薪で焚いたお風呂、山小屋の離れのバスの中の寝室。
娘達の思い。
画面に映る全てが輝いてた。

ソフト化されてなくてずっと見れないかと思ってたけどタイミングよく劇場で観賞することができました。
花椒

花椒の感想・評価

4.0
元々は日テレ系の山口放送が #NNNドキュメント でずっと岩国の山奥で生活する老夫婦を四半世紀かけて追い続けたドキュメンタリーを映画化。 

電気も電話もガスも水道も通ってない生活をずっとこの年齢で四半世紀過ごすのかと思えばそうではなかった。

個人的には現在90代半ばの母親が介護2で少々の物忘れはあるものの認知症もなく生活しているのはありがたいと同時に凄いことなんだと。

三女の旦那さんが健気で愛おしい。両親を早く亡くしたとは言え、あの世代で末娘のUターンに理解を示して一緒についていき、ちゃんと世話までするのは相当頭が柔らかい方だと思いました。

こういう作品を提供し続けるポレポレ東中野、ありがとう。
とも

ともの感想・評価

4.8
"これは僕の家族の話でもある" 見始めてすぐそう思った。

電気も水道も通っていない山口県の山奥で暮らす寅夫じいちゃんとフサコばあちゃん。その姿を約25年にも渡り地元テレビ局が追い続け映画化された。

山奥で暮らすことに心配する娘たち。ふたりもその気持ちは十分に理解しているが、それでも"心"は山にあった。そんなふたりの想いを知った家族たちの支えに終始、涙が止まらない。

僕のおじいちゃんとおばあちゃんも和歌山の山の中で暮らしていて、スクリーンの二人の姿と重ねずにはいられなかった。今は山上の町に住む僕の両親がよく訪ねてくれている。ふたりもきっと山を離れられないだろう。最後までみんなで支えたいな。

仕事にお金、友人関係、テレビやネットの情報、あまりに多くのものに支配される日々。
そんな中で人生で大事なものってなにか?
言い方を変えると「人生にとっての豊かさ」とはなにか?

その答えの一つが、この映画の中にあるのでは?
小さいとき山のお坊さんに「豊かな人しか幸せになれへんで」と教えられた。当時は「お金持ちになれってこと?」って思ってたけど、この言葉の意味がやっとわかったような気がする。

訪ねて来てくれた家族、そして取材に来たスタッフたちが帰る際に、足が悪くても見送りに出て「ありがとーう…」と見えなくなるまで何度も繰り返すその気持ち。マツタケの代わりにプレゼントした1本のリンドウ。そして最後まで支え続けてくれる家族たち。
紛れもなくふたりはたくさんのものを持った豊かな人生だった。
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