ルイス・ブニュエル監督の中期メキシコ時代の傑作。
敬虔なカトリック信者であり、上流階級に属するフランシスコは、教会で見かけたグロリアという女性に一目惚れし、彼女を誘惑し結婚する。しかし、結婚生活が…
敬虔なカトリックを童貞のオタクくんへと読み替えてWEB漫画的なドラマを楽しむこともできるし豊かに満ち満ちた映画表現を楽しむこともできる傑作でした。ラストシーンで真っ暗な場所へ向かってく映画祭を開きた…
>>続きを読む2025/278本目
「狂気は、愛の仮面をかぶって忍び寄る。」
フランシスコは、敬虔なカトリック信者であり、裕福な独身紳士。彼は教会で見かけた若く美しい女性グロリアに一目惚れし、彼女が婚約者ラウル…
敬虔なキリスト教徒の中年男フランシスコは、毎週訪れる教会のミサで良く見かける女に惚れており、女もフランシスコを意識していた。
女も自分を愛しているだろうと思うフランシスコは、教会帰りにグロリアの後を…
原題のスペイン語「El」が示す通りの作品であり、「ザ・男」とでも言うべき男性性に宿る核心(のうちの1つ)を濃密に描き出していたように思う。
ジークムント・フロイト(1856 - 1939年)による…
ブニュエルの冴えた演出を楽しめる一作。ブニュエルはすでに大家になっていたせいか予算は潤沢だったようだ。男(アルトゥーロ・デ・コルドヴァ)の館は大広間の公空間と私空間とを幅広の階段がつないでる。窓やド…
>>続きを読む後半にかけてどんどん加速していきもうほぼヒッチコックの狂気を帯びてくる。キチガイ統失ジジイの暴走。妻に見捨てられて召使に慰めてもらったあと長い鉄棒でカンカンするところの引きのショットが照明も相まって…
>>続きを読む神にまで笑われる憐れな偏執。
冒頭から神聖な場所で描くフェティシズム。カトリックの洗礼で神父が洗う信者たちの足を映し出し、二度見する女の足。その足から女性の顔へとパンアップする変態カメラ。信者の足…