東京フィルメックス・特別招待作品
ツァイ・ミンリャンは特にファンというわけではなく、『郊遊』をみた程度。
ほとんどセリフもなく長回しで同じシーンが続いて退屈だし面白くはない…いや、面白いんだなこれ…
ロイ・アンダーソン『ホモ・サピエンスの涙』のツァイ・ミンリャン版と言ってもいいかもしれない。しかし、アンダーソン以上にミンリャンは寡黙。台詞はほとんどなく、わずかな会話も監督の演出意図で字幕はつけ…
>>続きを読む日常にフレームを与えていくらか俳優の身体を出入りさせるだけで、巷に溢れるいわゆる映像(散文)詩とは全く異なる作家性に満ちた映画になるのだからすごい
李康生の受難の身体が街に繰り出すところの仄かな可笑…
言葉以前の、物質的で触覚的な時間の持つ強度、手応えにいつも打たれてしまう。あんなに饒舌でお喋り好きな監督なのに、どうしてこう言葉を撥ねつけるような映像が撮れるのだろうか。今作ではついに字幕まで映像か…
>>続きを読む東京フィルメックスにて観賞。李康生が鍼を受けている時に失敗?してアタフタしてる辺りはちょっと笑えた。このゆったりとした空気感はユニークだし、巨匠にしか出せない域に入っているとは思うが、やはり観ていて…
>>続きを読むストーリーやセリフがほとんどなく、映像のコラージュのようだった。
散文のような、日記のような。
ドキュメンタリーのようだったり、無音で静止画や写真のようなシーンが唐突に挟まれたりして、ジャンルや手…