エルの作品情報・感想・評価

「エル」に投稿された感想・評価

あかね

あかねの感想・評価

4.5
廃盤品で中古価格も高い今作品。
自分へのクリスマスプレゼントに...
1万円して私は
これが初の高額商品😹💓💓!!

60年前のメキシコ映画。
ブニュエル作品でこれも数々の方へ
影響を与えた今作品。
物語の進み方がスムーズで
昔の映画にしてはさくさく観れた🙆‍♀️✨

ある夫婦の物語...
男性側の束縛が激しく
破滅へ進む物語。

素晴らしく面白かった!
まさかのつっこみ所満載!!

旦那さんの束縛がとにかく強めで
尚且つ、愛されたい主義の
面倒なこじらし童貞疑惑40代。
旅行で訪れた先の写真は自分が
写れば満足だし
旅行先で妻の友人(男)に偶然出会い
隣の部屋かと知れば即発狂!
発狂具合がすごすぎて
アンジャッシュのコントかと笑😂

かと思えば
奥さん縄で縛ろうとしたり
(これが本当の束縛か..)
人知れぬとこに連れて行き
首を絞めながら冗談だよー!と笑
(表紙の首絞め)
奥さんは終始ドン引き!

最後は旦那さん狂ってしまい
幻覚が...
神父さまが笑っておつむ大丈夫ですかー?
と聞く幻覚が一番笑った笑。
だけどこの辺の雰囲気は
去年マリエンバートの不気味さを感じた。

ラストもホラーだな😂✨!
人間の本質の怖さと
歪みすぎた愛に悲しくなってしまった。
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
ルイス・ブニュエルもう1本。
『Él(彼)』とは、フランシスコ。四十過ぎの独身(どうやら童貞らしい)。
敬虔なカトリック信者で神経質。広大な邸宅で召使いパブロや女中と暮らしている。

ある日教会で美しい女性の脚に見惚れるフランシスコ。(出ました脚フェチ。笑)
運命を感じた彼は、彼女グロリアを追いかける。
グロリアには婚約者ラウルがいたが、フランシスコの熱烈な求愛を受け結婚する。

数年後、街でラウルにばったり会ったグロリアは、疲れ果てた表情で、フランシスコの激しすぎる嫉妬(妄想)と異常な言動について語りだす・・

ブニュエルが「どの映画よりも、自分を表現している。主人公には何か私の分身がいる」と語ったというフランシスコの嫉妬〜狂気。パラノイアぶりがヤバいです。(つまり、ブニュエルもやはりかなりヤバいキャラだったんでしょう。笑)

このジャケットは、フランシスコがグロリアを誘って大聖堂の塔に上り、突然首を締めて手すりから落とそうとするシーン。
ここまでされても家を出たり離婚してないグロリアも..優しすぎるのかマゾなのか。。笑;

フランシスコ役を演じたメキシコ映画界隋一のダンディー俳優というアルトューロ・デ・コルドバに拍手。

※英語字幕にて
そしてこれも久しぶりに。鐘の塔の天辺で地上を歩く人々を見下ろしながら「足で踏みつけたい。利己主義は高貴な魂の本質なんだ」つって妻の首を絞めるシーンは本当に好き。嫉妬に狂って怒っていたが夕食時に妻の足元に欲情していきなりキス、空砲で腹を撃つ、寝ている妻を縄で縛ろうとしたり階段の柵を鉄棒でガンガンする。もちろんすぐ謝る。とにかくエピソードの豊富さ、サイコパスの鏡。ブニュエルといったらやっぱしコレが好き。素晴らしいな。
足洗礼式で始まるあまりに足フェティッシュなエル。

やがて美しい脚の持ち主エルに恋する主人公なのですが、この人がまた陰湿😂
さらにブニュエルはこの映画を「どの映画よりも自分を表している、主人公には何か自分の分身がいる」と言っていたそうです。

また、奥さんも証言するようにブニュさんはかなり嫉妬深い旦那さんだったと

途中で「めまい」に似たシーンも出てきます
okapy

okapyの感想・評価

4.9
時代なんてものは関係ないくらいに普遍的な人間の性を映し出しているのがシュルレアリスムであり、ルイスブニュエルである。観てるこちら側も客観的な立場には居られない。この先何年経とうが大傑作であり続けるのは間違いない。
高田A

高田Aの感想・評価

4.1
本質主義的に考える映画ではないと思う(逆に考えない映画があるのかっていう話だけど)。
パフォーマー(フランシスコ)による、裕福な身分で、独創的な父親とは違う真面目な人間、常に「正しい」人間としての自己提示。オーディエンス(周囲の人々)の、「昔から知っている」という時間=信頼となった関係や上位階級への無批判的な信奉による、提示された自己の維持。本来なら、社会はそれぞれの「正しさ」に折り合いをつけて発展していくが、フランシスコと周囲の関係には明らかな歪みがあり、その積み重ねが偏執病的性格につながったのだろう。嗚呼、彼(エル)の顔を突っ伏して苦しむ姿の何て人間的なことよ!傲慢極まりないに行動に笑っていられるのも前半のうち...
ブニュエルで1番面白いかと思われる。
「誰かが覗いてるんじゃね?」と鍵穴に棒を差し込むシーンがあまりにあっさり撮られていておぞましい。
martroniks

martroniksの感想・評価

3.2
ライムスター宇多丸さんのフェイバリットという事で、前々から観たかった作品。
病的な嫉妬や、相手を異常に束縛する事をオセロ症候群というらしいけど、主人公のキモさの描き方がなかなかエグくて観てて本当に嫌悪感持った(褒め言葉)
しかしながらヒロインの女性がとても美しく魅力的で、主人公が異常な行動に走る事に説得力を持たせている。
主人公が追い詰められて幻視・幻聴に襲われる場面は、シンプルな手法ながら「失われた週末」でも感じた様なインパクトがあって印象的だった。
殺伐としていて救いの無い話で、面白かったけど正月から観るもんじゃねぇなと思った。
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