アナザーラウンドの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「アナザーラウンド」に投稿された感想・評価

トマス・ヴィンターベアという人はトリアーの系列だと思っていたけれど、あの監視カメラ風の長回しがここでは、ホームビデオ風の飾らないカメラワークに変わって、ジョナサン・デミやガス・ヴァンサントを彷彿とさせるミニマルなドラマになっているのにちょっと驚いた。
つまり、2020年代の北欧から90年代アメリカインディー映画みたいなものが、でてくるとは!ということなのだ。

そもそも、うだつの上がらないおっさんのサークルがアルコールでささやかな非日常を手にする、という話自体、カサヴェテスっぽい。

冒頭、出かけようとする妻にマーティン(マッツ・ミケルセン)が声をかけるショットがある。画面の下半分に彼の顔半分が覆い被さるように映り、奥に出かけようとする妻の上半身が映り、声をかけられた妻が振り返ると妻の方にピントを合わせる。カットを割って、切り返しをしなのだな、と思った。

中盤で酔い潰れて帰宅したマーティンを捉えたよく似たショットがある。潰れて自宅の寝室で寝ているところを、また画面の下半分を彼の顔が占めて、上半分に、入り口から覗く妻の上半身。
ここで今度は切り返すのだけど、妻の主観ショットになって、暗闇の中に埋もれて消えそうになるマーティンの寝顔が映る。明らかに冒頭のシークエンスと掃除を成すのだけど、こちらにしか存在しない切り返し、そして溺れてそのままいなくなりそうになるマーティンの影が忘れられない
金太郎

金太郎の感想・評価

3.6
アルコールで明るい人生の糸口を見つけたことの代償まで描かれていてとてもリアルでした。
どこか切なかった。
酒、やめらんねーよなあ!!!っていう映画だけどちゃんと酒と向き合うことの必要性を提示していて全然ギャグじゃない、かなり酒にシリアス
Mayten

Maytenの感想・評価

3.7
なんか北欧っぽくない、鑑賞後爽やかな気分で席を立てるような、そんな作品でした。

主演のマッツミケルセン、ほんと色気の塊だよなぁ…

僕も明日から酒飲みながら仕事しようと思います。
ワインヨガのようなほろ酔いにより、身体と心と頭のバランスを取ることに可能性は感じる。けれど、度が過ぎると…。
主人公のダンスがとても素敵で憧れる。
haramouth

haramouthの感想・評価

3.7
〈理想の血中アルコール濃度は0.05%らしい〉
そんな説を検証する仲良しおっさん4人組。
平日昼間酒で自信をもてたり、仕事で結果を出せたり、家族との関係が改善したり…。いいことずくめに思われたが、やがてアルコールに足を取られ…。

酒クズの当方としては、昼間酒でテンション爆上がりするあたりは身に覚えありすぎ。
物語の次の展開にどんな悲劇が待ち受けるのかとハラハラしすぎてツラかったわい。中盤以降は一時停止を繰り返しながら、我が身の黒歴史のフラッシュバックに苦しみながらの鑑賞。

サエない中年を演じさせても艶っと麗しいマッツミケルセンにクラッと。
やる気ない系の高校の歴史の先生(こういう先生居たなぁ)が、社会との厚い殻を破った果ての晴れやかなラストには励まされるというか。

アルコールは何も解決しやしない。ただ隠れたものを表に出すだけ…。
否定も肯定もない、ただただ人生を描き出した作品は、不思議と希望を映すのであった。

※推定血中アルコール濃度0.1%状態にて
まる

まるの感想・評価

3.6
いつだって全盛期、俺たちのマッツ・ミケルセン!!!!!!


冴えないくたびれた高校教師から醸し出されるエロスよ。

血中アルコール濃度をある数値で保って過ごすことで人生は豊かになる論文の検証を自らが行う、というストーリーがいいよね。ただ盲目的に信じるのではなく、過程と予測と実験とを行う切り口でいくのが教師らしい。

お酒が入って凡てが上手くいく過程が楽しすぎる一方、いつ歯止めがかからなくなるのだろうかのヒヤヒヤを味わえる。

部屋で四人でしこたま飲みながら踊るシーンが大変好み。あの空気で自分にも昔あった、アルコールが入った特有の「楽しい」を思い出すよね。You Tube流しながら友達宅で踊ったな〜の思いと同時に、酒での失敗やなんやかんやも強制的に思い起こされて うわあああって頭抱えたくなる気持ちにもなる。いいね。
情緒不安定になるの必至。ただし人による😇

観てて酒はダメだ、でも最高だ、の思いが交互に押し寄せてきて、最終的に酒におぼれて死ぬのも本望では?(遺された側を考えなければ)って結論に至るからもうだめだ。酒は最高だ。でも程々がきっと一番だ。一体何の話だ。



教師として不安がってる生徒にテスト前に酒を飲め!ってアドバイスは笑ってしまった。あれが習慣にならんことを祈る。
あとメガネ坊主のゴールシーンと最期のシーン泣けたな〜


念願だったマッツ・ミケルセンのダンスシーンはプライスレスだった。一生見てられるかもしれない。あれは決して蛇足ではない。あのシーンがあるからこそ酒で失敗しようとも酒のある人生は悪くないのだと思えたから。


"Another round"とは、居酒屋で自分のための酒や一緒に行った連れの酒をもっと注文するために使われる。
人生に祝杯を🍺
はな

はなの感想・評価

3.7
お酒は飲んでものまれるな、って言う言葉の映画化
初マッツ作品だったから他のも見たくなった
自分も酒でテンション上げるタイプなので気持ちがわかりすぎた。
シャイでぱっとしない酒好きの私たちの一作
アルコール血中濃度測定器私も欲しいズラ
short

shortの感想・評価

3.5
それでも飲みます!的な。

しかしマッツ・ミケルセンってカッコいい中年オヤジだな。こんな人が学校で先生してたら穴があくほど見てしまうと思う。

え?
犬はどうなった?
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