パリの調香師 しあわせの香りを探しての作品情報・感想・評価・動画配信 - 4ページ目

「パリの調香師 しあわせの香りを探して」に投稿された感想・評価

ひとこと
画面越しだけど、苔むした洞窟の香りが嗅いでみたかった!

感想
上映中になんとしてでも行きたい!という事で、コロナ対策万全でヒューマントラスト有楽町にて観賞。映画のお供はdiptyque のサンジェルマン34 !

ストレスにより鼻が効かなくなり、最前線から遠ざけられてしまった、かつて有名だった女調香師と、人生がうまくいかない運転手が出会って、運命の歯車がまわりだす、というお話。

調香師も運転手も妙齢で、人生の酸いも甘いも経験し、自身に対して自信を失っている。だけどひょんな2人の出会いによって、新たな光を得て自信を取り戻していく。

特に恋愛に発展するわけでもないし、根本的にガラッと状況が変わるわけでもないけど、ラストでほんのりこころが暖かくなる良作。フランス映画らしいオシャレさと、皮肉な笑いも散りばめられていた。

香水の映画なので、もちろん色んな香りが劇中に登場するんだけど、洞窟の匂いを再現するシーンが1番嗅いでみたかった。湿った洞窟の水っぽくて苔むした匂いって、落ち着きそう。苔系の香水が欲しくなった(それ系の香りはメンズラインが多いけど)。実際の調香の仕方を知れたのも勉強になった。

香水を扱った映画は「Perfume ある人殺しの物語」も好き。こちらは、昔の香水やエッセンシャルオイルの製造方法がよくわかる。怖い話だけど、南仏の花咲き乱れる息を飲む美しい風景にうっとりします。
Hideko

Hidekoの感想・評価

4.5
原題: Les parfums
英題: Perfumes

本作観賞後、香水をまといたくなったという方も多いのではないでしょうか。私も今優しいローズの香水をつけています 笑。

エマニュエル・ドゥボス演じるアンヌとグレゴリー・モンテル演じるギョーム。相容れないと思われた2人が親密になっていく様は香水を作る際、様々な香りを調合し、新しい香りを作る過程そのものだと。

アンヌが夏草の香りを説明するシーンやとても香水の原料にはならないような香りにまで全神経を研ぎ澄ます瞬間…以前観た、調香師になるという限りなく狭き門のドキュメンタリー番組を思い出しました。

ギョーム…とても良い父親ですね。離婚で娘と過ごす時間を奪われそうになりますが何とかしようと必死に努力。娘の誕生日にも彼女を喜ばせようと奮闘します。海辺のシーンやラストシーン、とても好きです。

本作、コロナ禍で劇場公開の際に観にいくのを躊躇してしまい、いつ観れることかと思っていましたが、今回『シネマ映画.com』という新しくできた配信サイト
https://cinema.eiga.com/
で思いの外早く鑑賞することができました。当サイトは定額払いではなく、観たい作品を都度払いで観る方式で、最新映画が早く観れる点では嬉しい限りです。故に割高になり、今のところPCかスマホの鑑賞になりますが従来のサイトでの配信が待ちきれない場合はありがたいですね。
当サイトの本作の配信は、
2021.5.7(金)〜6.3(木) です。

香りに囲まれるのは好きなのですが、高価な香水などに明るくない為、ディオールの香水”ジャドール”初めて耳にしました。シャーリーズ・セロンのCMでお馴染みの実在の香水なのですね。お店に行くのも敷居が高い自分ですが、いつかその香りを嗅いでみたいと思いました。
kazmi

kazmiの感想・評価

4.2
余計な説明やシーンがなく、潔い進め方が好印象♪わかる、わかるよ言わなくても…ていうナイス演出。(なのに、なんで邦題はあんな副題つけたかなー)
娘ちゃんとビーチで遊ぶシーンがかわいくて好き。ラストシーンもニッコリしてしまった。パパすてき!って。
Noym18

Noym18の感想・評価

4.2
嗅覚を研ぎ澄まし、香りの世界へ

洞窟内で文字通り鼻を効かせる仕草やガラス瓶や試香紙を扱う所作などなど、個人的には調香師というプロフェッショナルな仕事にワクワクでいっぱいだった

昨年日本では「香水」という曲が流行ったけど、"香り"と"記憶・原風景"は表裏一体であり非常に強い結びつきがあるのだと感じた

複数の香料を重ね合わせることにより人々に幸福感をもたらし、公害などの社会課題すらも解決する
化学でできた魔法の世界
【詳述は、『声優夫婦の甘くない生活』欄で】定番ものの安定路線を、名女優がより豊かに艶と枯れ具合をつけてくれる。素直に好きな作。
「ありがとう」とか「お願い」なんて
自ら言うのは難しい

出会ってすぐに打ち解けるなんて
この私には想像のつかないこと

軽く腕組んで談笑なんて
羨ましいけどありえないのに

あなたの素直さと優しさが
頑固な心に染み込んでくる

行き詰った時には鼻から
思い切り深呼吸

芝刈り後の風に感じる
優しい思い出と思いやりの心

新しい香りに鼻が気づけば
自ずと未来が見えてくる
絶対好みの映画だと期待していた割には、そこまでではなかったかな。
SU

SUの感想・評価

3.5
最初はいがみあい、気の合わない二人が、いつしかお互いに影響しあって、互いの人生に変化をもたらしていく。
これぞ人間の妙というか、面白いところで。出会いこそがターニングポイントになる瞬間。出会うことが必然的にだったかのように、出会ったことで人生がちょっと上向きになっていく。
偏屈で人を寄せ付けないクセの強い人間が融解していったり、ダメなところは多いけれど、その辿々しい行動に愛着が生まれたり。
人間同士の化学反応をうまく表している。
「鼻を洗う=自分の匂いを嗅ぐ」とはなるほどと思った。まさにプロフェッショナル仕事の流儀、という感じ。こうした普段は縁遠いその道のプロがそこに至った道のりや、その仕事柄がその人のプライベートにどう影響しているのかといった話が大好きな私にとっては、まさに好物の展開。単なる出会って恋してのラブストーリーよりもずっと興味深く面白かった。
ちと唐突だが新展開を感じさせるエンディングも良かった。これ観た人きっとレモンとシナモン用意してあれ試すよね(笑)

香りが記憶に残ることを初めて思い知ったのは、大人になって街角ですれ違った人の残り香でとっくに忘れていた昔の恋人を鮮明に思い出したとき。なかなか衝撃的で面白い経験だったので、よし、私も香りで誰かの記憶に残ろう!なんて思って、一時期これぞ私の香りよ!とばかりに、しつこく同じ香りを身にまとい続けたことがあった。
この映画を見ていてそのことを思い出し、家に帰るなり歴代の愛用の香りをそっと取り出して嗅いでみたら、写真を見るのとも手紙を読むのとも違った感慨と共に「あの頃」の記憶が蘇り、しばし陶然としてしまった。
果たしてあの頃の私をよく知る人は、同じ香りに出会った時に私を思い出したりするのだろうか。

それにしても、こうした職種の人々にとって新型コロナ罹患は本当に致命的だろう。香りの文化の継承のためにも、どうか皆さん無事でありますように。
アンヌがプライドの高さか人見知りで
レストランの店員の香水の匂いだけ気にして顔をなぜ見ないのか?コミュニケーションを取るように促す主人公に男気。

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