メイマーツインズ

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

4.2
《生まれは変えられないが未来は自分で選べる》

Netflix作品

”アポロ13〟のロン・ハワード監督の実話を基にした家族ドラマの秀作!

母親役のエイミー・アダムスと祖母役のグレン・クローズ、2人の役作りがスゴい…これぞ役者魂!
特にグレン・クローズは怪演!
2人の存在感に惹きつけられてしまう…

J.D.ヴァンスは弁護士を目指す大学生。就職活動中に薬物中毒の母親(エイミー・アダムス)が病院に運ばれたという報を受け、生まれ育った町へ帰るが…
地元での少年時代がシンクロしていく濃厚で切ない物語。

自分の家庭環境も普通でなかったし、この物語に似たような家庭環境でおばあちゃんに育てられた友人もいて…亡くなられた時、友人が号泣していたのを思い出す。
温厚なおじいちゃんが、若い時は
荒れくれ者だったとか…
この物語は複雑な環境で育った者には深く染みてくる。
どんな家族にもヒストリーがあり、程度の差はあれ少なからず問題があったりして、ずっと順風満帆な家族なんて稀だろう。

J.D.ヴァンスが母親をとるか自分の人生をとるかの決断で葛藤するシーンがとても印象的で、亡きおばあちゃんの言葉が浮かぶ…

”私は失敗してしまった。でもお前は自分で進みたい道を決めな〟

原作は読んでいない。原作のイメージとはかなり違うようだけど、日本人にはこの物語の方がしっくりくるように思う。

”自分のルーツに誇りをもとう〟

家族の本質を問う、素晴らしい作品。
”マンク〟といい、最近のNetflixの快進撃は… 映画会社、大丈夫⁉︎
Netflixあっぱれです!