ビートたけしの半生。
原作本人、脚本・監督は劇団ひとり。
柳楽優弥、たけしそのもの。すごいなこの人!
ちょっとぎこちなく喋るかんじとか、節目がちな目線とか。漫才のテンポはめっちゃ練習したんだろうな…
久しぶりに見たが素晴らしかったな。
冒頭の深見千三郎がフランス座に入っていく場面。
いったいどうやって撮っているんだろうか。
当時の世界が完全再現されている。エレベーターも込みでセットなんだろうか…
北野武という人間が生まれた理由の一部を覗ける。
「芸人だよ馬鹿野郎」
「笑わせるんだよ」
「普段からボケない奴が舞台でボケれるか」
深見という昔ながらの人間味ある芸人の生き様がかっこいい。
柳楽…
芸達者な柳楽優弥、生粋の人たらし大泉洋、カラッとした色気のある門脇麦が印象的。
あの時代に浅草という場所で芸を磨くアングラに生きる人たちの物語だが、程よく上澄みを汲み取って見やすい作りになっていると…
大泉洋のような役者、他にいませんかねぇ!?
浪人の頃なぜか芸人のエッセイ本を読み漁っていて(嘘っ、ナンシー関とかも読んでた)、『たけしくん、ハイ!』や『毒針巷談』シリーズはなんか影響受けたような気…
脚本もキャストも素晴らしかった。
ただ、この時代、この業界、この街(浅草)ならではの"俗っぽさ"が存在して居なかった。
コンプライアンス的に難しかったのかなぁ。
この辺りは過去にスカパー!で製作した…