We Love Television?の作品情報・感想・評価

「We Love Television?」に投稿された感想・評価

honobon

honobonの感想・評価

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欽ちゃんがテレビ番組を作る。から始まる萩本欽一とは、を土屋氏の取材や本人の撮影から掘り下げられていて、テレビが好きな人間にとって見ごたえがある。
これでいいの(・Д・)
『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』の一コーナーで何かをやらかした欽ちゃんがとってつけたような言い訳や屁理屈で、これでいいの、と言い逃れするというネタコーナー。
podcastで一度聞いてみて戴きたい。

電波少年やウリナリの土屋敏男が萩本欽一に突撃し、再び視聴率30%番組をやりましょうとけしかける。

結末を知っているだけに残酷な視線でその過程を見守るしかないのだが、そこにベテランの慢心や勘違いや体力不足はない。
とんでもないアクシデントと芸人・河本準一の生き様にも驚かされる。
あれやこれやの言葉で聞かされてもピンと来なかったものがカメラの前で思わぬ結実を見せる。

日々のルーティン化した多くの仕事といかに向き合い直すべきか示唆に満ちており、明日の仕事で何か小さいことでもアクションしようと小さな決意をここに記しておこう。

人生の何十回目かの春を美しく映し出したエンドロールは間違いなく映画の美しさに満ちている。
うちだ

うちだの感想・評価

4.0
中盤すぎまではキツいなーと思いながら見てたけど、番組の収録が始まって以降は一気にドライブ。河本にもらい泣きしちゃった。
実生活では絶対に関わりたくないけど、そういう人じゃないと到達できないとこってあるよね。
一世を風靡した老コメディアンがもう一度テレビの世界で輝こうとして失敗するドキュメンタリー

とても面白かった。
萩本欽一という人が輝いていた時代を私は知らない。
画面に映っているのは、昔大活躍した老コメディアン。
この老コメディアンが己の哲学を語り、知恵を語り、監督のお膳立てで番組を作っていく。
しつらえを一見して老コメディアンの哀切を切り取ったドキュメンタリーかと思ってみていたがこれが違った。萩本欽一ははっきりと現役であった。
序盤はわけのわからんことを言う耄碌した老人に見える。
ただコントの稽古が始まってからその様子が変わってくる。
特に演技指導として役者に「出」を演じて見せる場面で画面に映し出されるプレイヤーとしてのはっきりした実力は感動ものだし、キャスティング会議での「家で考えるようになれば数字が出る」という言葉をそのまま稽古場の次長課長河本に適用し、アドリブをさせ、本番での活躍を引き出すという演出の巧みさ、本番での萩本欽一その人のコメディアンとしての乗っていく力。
素晴らしい力を未だ持ち続けていることが画面からビンビン伝わってくる。

そんな人間が今現在のテレビ番組に挑んでいく。
テレビに対して、また笑いに対して気が狂っているんだろうと思う。これは確実に狂気だ。
あの東日本大震災を経て、いや、それに加えて長年の相棒である坂上二郎を失った数日後には企画会議で笑いを語る萩本欽一。心が揺れていない。
震災のインタビューを見て、その子供を気に入って「このキャラクターは笑いになる」と思ったりする。これは明らかに狂人だ。この乾き方は尋常ではない。

その癖番組が30パーセントの視聴率という目標(これは半ば無理だと関わっている人間全員がわかっていただろう目標だが)を達成できなかった時の狼狽の仕方。この鼎の軽重の異常さが何よりも萩本欽一の狂気性を物語っていると思う。

しかしそんな萩本欽一が作ったコント。私は面白いと思った。笑ってしまった。
でも視聴率はとれなかった。

こんなにドラマチックで悲しくて、でも希望がもてることってあるだろうか。

次長課長河本が本番のアドリブでどんどん乗っていくのがわかる場面があったけど、あの瞬間は本当に気持ち良かったんだと思う。
あの瞬間を萩本欽一は演出したのだ。
その瞬間があるのなら人生にいきる価値はあると思わせる瞬間を萩本欽一は作っていた。
そしてそれは萩本欽一が語り続けていた物語で、萩本欽一は番組を通じて確実に物語を作ることに成功していた。
そしてその物語が売り物になる、数字になる時代は確実にあったし、今でもそれは人を熱狂させる。でも今のテレビでは数字には繋がらないのだ。
そういう意味では老コメディアンの悲しさはある。
でもその悲しさってすっごく爽やかだと思う。
だって萩本欽一の腕は衰えていないんだもの。笑いを作る腕、コメディアンとしての腕、物語を作る腕と全てを支える熱意と言うには歪な狂気。

全てが終わって「死にきれないよ」と言って車を降りていく萩本欽一、すごく格好良かった。物語だった。
まだ萩本欽一は生きている。
彼のテレビはともかく、彼の物語は私の心を確実に動かすものである。
しかし物語が世の中を動かす時代は終わってしまった。
おそらく萩本欽一は物語の中で死んでいく。
それはすごく切なくて悲しくてかっこよくて、人間として素晴らしい終わり方だと思う。
映画としてはもちろん面白い。ただ萩本欽一はもっと面白い。萩本欽一が作る笑いよりも、萩本欽一が面白い。
そして、萩本欽一はそれを理解して笑いを全力で作っている。
とんでもないことである。とんでもないことなのである。

あ、あとドッキリの時の(あのドッキリ自体は失敗していたと思う)上島竜兵の凄さ。涙を流して、それでパッとその場を明るくしてまとめてしまう力。ドキュメンタリーという普段のテレビとは違う切り取りをするカメラだったからよくわかった。
上島竜兵も凄い。
邹启文

邹启文の感想・評価

3.9
壮絶
笑っていない萩本欽一の眼差しが怖すぎる、確実に情熱と狂気が共存してる。
テレビは人を変えるんじゃないのかな?もうすでに人を変えたんじゃないのかな?その体現者が作った作品でもあるんだけども、本当に変えることができるんじゃないのかなって、怖くなるよね
そんな、コメディを作るために必要なホラーの作品

なんでここまで身を削れるんだろう
brouillard

brouillardの感想・評価

3.5
次長課長・河本、男を上げたな!

個人的要望としては、欽ドン・欽どこ・欽曜日のコラボ番組を、もう1回だけやってほしい。もう、テレビにはほとんど何も期待してない自分だけど、それだったら観てみたい。

ところで、稽古中の欽ちゃんのキャストやスタッフを追い詰めていくやり方なのだけど、あんな空気で楽しいことなんか作れる?
ねぎお

ねぎおの感想・評価

4.0
「電波少年」などの日本テレビ伝説のプロデューサー土屋敏夫さんと欽ちゃんが番組を作る?

TVの期末特番的ドキュメンタリー映画です。
「この人すっげえなあ・・」の連発です。

金言、金言、金言、金言・・・・・・。

そしてシビア。こっええええ!!

えっ、すっげえええ!!

ええっっ!!うぅぅぅ(泣)



個人的には、日本のテレビエンタメをリードした欽ちゃん、土屋さんの感性に驚き、感心しました。着眼点とも言えるのでしょうか、世の中がどう見えているのかを知るだけでも重要な意味を持っている映像だと思います。
土屋敏男という人はなんて残酷でいじわるなんだろう。

それはテレビマンとしてある種の番組を作るためには必要なものであり、誰もがここまで非情になることはできないから、¨残酷¨で¨いじわる¨はやっぱり稀有な才能なのだ。

電波少年なんかで名を馳せた日テレの名物ディレクター、土屋氏は萩本欽一さんのところにアポなしで行き、突然「視聴率30%を越えるテレビ番組を作りましょう」と告げる。

萩本さんは大喜びで、番組のアイデアを出し、出演者を選び、必要なスタッフを集めるが。。。

って流れ。

ドキュメンタリーとして、その「30%越え番組」ができるまでを追っていく。

萩本欽一さんのプロデューサーとしての異常な才覚や人材発掘の天才的な手腕に対してはまったく異論はないし、芸能界でもそこまでの才能ってのは島田紳助さんが浮かぶくらいかなぁ。とにかくすごい人であることは間違いない。

けれど個人的には。
あくまでも個人的にだけど、笑いに関してはまったくハマらない。世代的にコント55号はリアルタイムではないので、あまり触れておらず、もしかしたら55号時代の作品をもっとたくさん観てたら違うのかも知れないんだけど。

いわゆる¨視聴率100%男¨として人気絶頂期。欽ドンや欽どこを家族と観ながら(週刊欽曜日は観てさえいなかった)、適当に合わせ笑いしてた。視聴者からのハガキでの笑いがなんか寒かったのだ。

これはホントに個人的な好みで、周りの友達は熱中してたし、放送日の翌日はそれらの番組の話題で持ちきりだったからむしろ僕みたいなのは少数派。

で、今回このドキュメンタリーを観てみて。

土屋氏が何が残酷でいじわるか。

だって欽ちゃんがやろうとしている番組がとても視聴率30%取れるような番組ではないのに、持ち上げておだててその気にさせてるんだもん。

もしかしたら欽ちゃんの笑いを理解しない僕だからそう感じたのか? 残念ながらそうじゃないと思う。

土屋氏は「欽ちゃんはまだやれる、すごい人だ」と言えば言うほど、そして欽ちゃんがやる気になればなるほど、素人目にも、一生懸命作ってるのはわかるけど、視聴率30%は無理だよねって思ってしまう。

例えばその番組が。
今まで観たことないような番組だったら。

視聴率30%取れようが取れまいが、そのチャレンジには素直に拍手したい。
凄いチャレンジだと感嘆したい。

けれど作られた番組は欽ドンの焼き直しみたいなコントと東野幸治や田村淳の力を借りたロケ、ダチョウ倶楽部とガナルカナル・タカを使ったリアクション芸とガキの使いでよくある系のドッキリ。

………。

取れもしない高視聴率を目指した番組作りをさせて、応援するふりして無謀な挑戦を嘲笑う。そんな穿った見方をする俺もいじわるなんだろうなぁ。

やっぱり土屋氏は残酷でいじわるだ。

でも作り出すものは。。。
面白かったりするので厄介なのだ。
mao

maoの感想・評価

3.0
紹介された番組の世代じゃないのが残念だけど、テレビをちゃんと見てたのって記憶が曖昧なくらい昔だなと

このレビューはネタバレを含みます

メモ
・ハンディからドローン(?)へワンカット。新しいことを雑でもやるのがテレビマンっぽい
・田中美佐子の降板も演出ですよね?

つまり コントロールしているのはコチラ。狂人としてのプロモーションを成功させてウィンウィン。ともに狂人。
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