だいぶキッチリしてるし恋バナ無し。短編も見るとこれが初期エリック・ロメールだなという感じ。ゴダールと監督脚本で組むと(ゴダールの?)女好きが出る。しかしなんでこんな残念なヤツの話がしたかったんだ。
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この間4K版を見たからか、同じ「都市映画」として『カップルズ』を思い出した。90年代の台湾に比べると、50年代のパリはおおらかで懐が深い印象。後の多くの作品と毛色が違う点もありつつ、繋がりも見える。…
>>続きを読む当時のパリの美しい情景を見る事が出来るというだけでこの映画には価値がある。画面に映り込む浮浪者の存在が、家族連れやカップルがくつろぐ河沿いの道が、仲の良かった友人達が、生えている草が、スーツの染みが…
>>続きを読む人間は実質的なものがなくても心理的な影響によって何処までも堕ちることができる、其の逆も然り
堕ちてこそ知る人間の弱さや脆さは天国から地獄へ虚ろに放浪する
イワシ缶の油の染みは観客に与える着火点で…
「俺は夢の中で作曲するんだ!」って台詞あって小林亜星みたいだった。
街の外壁に映る人影や橋の下から現れる船の影のコントラストが印象的。あと川の水の輝き。後半ほぼ台詞なしの街ブラで、街を撮る時のお手本…
ロメールが我らのロメールとなる前を、そして当時のパリを見る贅沢。段々とトムハーディに見えてくる新札の1000円に描かれた子犬顔偉人の主人公が学びもせずにまたパァとするラストシーンの前に、少しだけ弾い…
>>続きを読むひたすら歩く。止まることなく歩く。時々何か起こりそうで奇跡は存在しない。誰も助けてくれない。友人も皆バカンス中。でもとにかく歩く。
ピンチの時何かしてないと耐えられないくせにプライドはずっと高いのが…
調べたらヒッチコック的だのと書いてあったが見ている時は何も思わず、分かり易い映画だなと感じた。雀の涙でパンを買ったあと子供が入店してきたりカップルから蔑むような目で見られたりといったピエールとの対比…
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