移動の物語。オープニングは船の視点→自転車→上層階窓への縦移動という流れで実にお洒落。かと思いきや毛むくじゃらの汚いおっさんの寝起きで面喰らう。しかしこの主人公のおっさん、ヴァイオリンが弾けたり占星…
>>続きを読むだいぶキッチリしてるし恋バナ無し。短編も見るとこれが初期エリック・ロメールだなという感じ。ゴダールと監督脚本で組むと(ゴダールの?)女好きが出る。しかしなんでこんな残念なヤツの話がしたかったんだ。
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この間4K版を見たからか、同じ「都市映画」として『カップルズ』を思い出した。90年代の台湾に比べると、50年代のパリはおおらかで懐が深い印象。後の多くの作品と毛色が違う点もありつつ、繋がりも見える。…
>>続きを読む当時のパリの美しい情景を見る事が出来るというだけでこの映画には価値がある。画面に映り込む浮浪者の存在が、家族連れやカップルがくつろぐ河沿いの道が、仲の良かった友人達が、生えている草が、スーツの染みが…
>>続きを読む人間は実質的なものがなくても心理的な影響によって何処までも堕ちることができる、其の逆も然り
堕ちてこそ知る人間の弱さや脆さは天国から地獄へ虚ろに放浪する
イワシ缶の油の染みは観客に与える着火点で…
四十目前までのほほんと暮らしてきた下手なギター弾きの男が、ある日、金持ちの伯母から莫大な資産を相続したという。調子に乗ってアパルトマンを手放し、高級ホテルへ引っ越すも、伯母が相続を取りやめ、一文無し…
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