復讐者たちのネタバレレビュー・内容・結末

「復讐者たち」に投稿されたネタバレ・内容・結末

第二次世界大戦後のユダヤ人がドイツ人に復讐するストーリーです。

事実に基づいたユダヤ人の復讐計画が、実に興味深く描かれています。

迫害を受けたユダヤ人が、ナチス戦犯者に報復を加える気持ちは良く分かるけど、ドイツ国民を陥れる過激な組織には驚いた‼️

兄弟、両親、子供を殺されたらどうしますか⁉️冒頭と最後に問いかけが有ります。

幸せとは❓️
戦争を体験せず、生きていられるだけで幸せです。
こういった事実があったのなら知っておかなければ!という謎の義務感で見に行った。

妻子を失ったユダヤ人の男性が、復讐の為に組織を転々としながら、最も過激な復讐組織にたどり着く。その組織の最終目的は、水道局の水源に毒を流し、街中のドイツ人を皆殺しにする事。
しかし彼の本当の狙いはその過激派組織を潰す事だった。皆殺し計画は、結果的にユダヤ人への迫害を更に強めると考える組織のスパイだったのだ。

心情としては最も過激な復讐組織に同調し、怒りと憎しみから毒を水路に投げ入れたい衝動に飲み込まれそうになりながらも、彼は過激派組織のリーダーを逮捕に導く。

時代は一気に現代へ。生き残った人々の現在の姿が次々に映し出される。

憎しみや、許し難い感情を乗り越えて、今「許し」ている。悲しみも辛さも消えないけど「許し」た状態を作り上げた。
そんな感じのメッセージが最後に流れる。
(うろ覚え)

心がそこに行き着くまでに、彼らはとてつもないエネルギーと努力を必要としたんだろうな。強い憎しみは自然に消化出来るものじゃないと思うから。
主人公の男が地獄のアウシュヴィッツ強制収容所から命からがら帰ってきたら、自宅は自分たち家族を密告した隣人に乗っ取られており、開き直ったその家の旦那にぶん殴られて追い返されるという、地獄から戻ったと思ったらまた地獄へ突き落とされるという救いようのない場面からスタート。

ただ、日本人は強制収容所の存在は知っていても解放後に更にユダヤ人がどういう酷い目に遭ったのか知らない人が大半だろう。かく言う自分もそうで、初見ではこのシーンは一体どういうシシュエーションか分からず見終わったあと復讐…じゃない復習して理解出来た。

ストーリーの幹には関係ないが、主人公この隣人に復讐する夢を見ているシーンがある。その時、隣人一家皆殺しではなく、隣人の妻と子どもが外出した間に旦那だけをやっつけるというのは優しさなのかそれとも残酷なのか…そんなことも考えてしまった。実に深い映画である。
終戦後のドイツ。
生き延びたユダヤ人の驚愕の復讐計画。
されたことを思うと気持ちもわかるが…
本当に起きたとしたらの映像があり辛い。
「自分にはその資格がある」
プランAもナカムのような組織があったことも知らんかった。
けど観ながら、よくよく考えたら想像したらそらそうなるわ、と思った。
密告されて収容所で地獄の日々を送り、大量の同胞が毎日殺されるのを目の前で見て(1分で2人殺されるってアウシュヴィッツレポートで言ってた)、家族も生き埋めにされて、生きる糧もないし、死ぬのも怖く無いし、ナチスだけじゃなく傍観者だった住民や逃亡者を密告した住民も許せない。
元ナチスたちは戦後も自由に暮らしているのだ。
「アイヒマンを追え」や「コリーニ事件」を見れば分かるように、ドイツ市民の殆どがナチス党員もしくは関係者だったし、戦後ドイツの司法省高官の8割は元ナチスか親衛隊で、裁判で裁かれるのを待てないと言うセリフがあったが、そもそも法によって裁かれるか分からない(実際にコリーニ事件では裁かれなかったのであの様なことになった)
自ら復讐したい、いや、しなければ、と思うのは当然の心の動きだろう。

袋の中に入っていた死神は復讐心だったんだろうなあ
片田珠美さんも攻撃してくる相手に対して、「言い負かすことが目的では無い。勝った負けたが重要ではなく、幸福になることこそが最大の復讐なのだ」と言っていて、なるほどと思っていた。
だから、最後の結論は初め納得したけど、よくよく考えたら分からなくなってきた。
一対一の関係と、民族や国との関係はまた違うのでは無いか(というあくまで現段階での疑問)
それに、奪われたものが大きすぎる
家族なんて唯一無二の存在だろう
その後、生き残ったユダヤ人にとっては苦しみの日々で生きた心地がしなかっただろう(コリーニ事件のように。彼はユダヤ人ではないけれども)
一方生き残ったナチスや傍観者だった市民は何の罪も問われず、恐らく殆どが罪悪感も感じずに生き延びたし、高い地位に就いた者も多い

なぜ?
不公平では無いか?
社会的制裁も問われない

唯一自分を納得させるには、相手と同じ非道なことをする自分では尊厳が保てない、ということくらいかな
でも全て失ったら生きるも死ぬも同然だろ
苦痛でしか無い

それに、自分が幸せになること、生きることが相手への復讐なんだって思いながら生きるのも辛すぎひん?
傷付いた上に誰かが自分の不幸を望んでいること、死ぬことを望んでいることを認めて生き続けなあかんなんて

復讐したい理由の一つに、自分と同じ苦しみを味わってほしい、もしくは同じ痛みを抱えて生きてほしい
という思いがあると思うけど、そういう人達は自分の痛みには敏感だけれど、人の痛みには鈍感だし、自分のしたことは忘れてるか正当化してるかのどちらかで(アウシュヴィッツレポートのナチスが息子を亡くした悲しみをユダヤ人への憎しみへ転換していた)、結局憎しみは憎しみを生むだけだ

解が見えん
と言うわけで結論
やはり、社会が、世界が、裁くべきだった
少なくとも社会的制裁を
あれだけ誰もが認める恐ろしいことをしても何の罪にも問われず自由に生きられるなら、あんな酷いことしても許されるのか、とまた同じことが起きかねない
ユダヤ人以外の人にとっては人ごと、関係ないという考えが根底にあったことのではないか
たった80年前の話だ
正義はどこに存在するのだろう
世界は反省しなければならない
「何の罪もない兄弟姉妹、両親、子供たちが日本人撲滅という理由で惨殺されたならば、あなたならどうするか?」

600万人という数字を聞いて改めて驚愕した
人口(かなりアバウト)
大阪市 300万人
横浜市 400万人
大阪府 900万人
東京都 1400万人

あらゆる人員とコネ使ってよくもここまで集めたなと思うし、国としてある民族撲滅のためにそこまでした憎悪が怖すぎる

密告した隣人が自分の家を奪ってたけど、
結局金持ちへの妬み、嫉妬、ユダヤ人のお金と地位目当てが大きい気がした(ユダヤ人皆が皆金持ちじゃないのに)
迫害したらユダヤ人の財産も地位も代わりに誰かが得られる
そして復讐を恐れて虐殺しようとしたのかも
卑劣すぎて悲しくなる
やってることは強盗殺人と同じなのに、それが大衆の民意なら正当化されるのか?

その上旅団の仲間にまで「収容所でどうして抵抗しなかった?」と責められて
私なら腹立って
一回収容所入ってみろよ!って言ってしまうわ
他にも収容所の映画いっぱい観てたら分かる
どれだけナチスのやり方が巧妙で冷酷か
「希望があれば人は何でもする」
あれもナチスの手口を見てきたからだろう
抵抗するのがどれだけ難しく、例え成功してもどれだけの犠牲を払うか
ナチスによる心理掌握は全て計算し尽くされている
マックスが自分が列車から降りてくるユダヤ人たちを出迎える役で、その時に逃げろと言えば良かったと自分を責めていたが、それもナチスの手口だろう
同じユダヤ人に笑顔で迎えさせ相手を安心させる
そして出迎える方には責任の一端と心に傷を負わせ、自分を一生責め続けさせる

あと、ユダヤ人たちがパレスチナへ向かったのは、そこでもしかしたら家族が生きていて会えるかもしれないという希望があったからかも、とこの映画を観て思った。

never again
never again!!
絶対に袋を開けてはいけないよ、悪魔が出てくるから…
そう言った老人は本当に人間だったのか❓

悪魔とは自制のきかなくなった自分だ。感情の激しさに身を任せて突き進む復讐の鬼だ。その袋をついに開けてしまった時、街は静けさと死体しかいなくなった。

密告され、家族を殺され、家を奪われた男は、戦争が終わって戻ってきた時亡霊だった。悪魔に案内されて復讐者となった男は、袋を開けて悪魔になるのか…という寓話の様な筋書きだが、事実に基づく話。人はいつでも悪魔になれる。そして人を悪魔に出来る。

そおっと近づいてくる老人が人ではない感じに見えたり、袋を開けてからの行動がすごくリアルだったりで、この監督やるなあ〜と唸りました。
もし、身柄を確保されず、プランAが実行されていたら。
ぞっとする。
重厚で観応えのある作品。終戦直後の街並みの再現が凄い。一つ一つのシーンの画の美しさ。。。

登場人物一人一人の演技が見事。特に主人公の揺れ動く心情描写、表情の演技が圧巻。。。

しかし、それよりも何よりも冒頭の問題提起に対して最後に語られるメッセージが秀逸。
平和に、幸せに暮らすことこそが復讐になると。。。

聖書が言う「復讐と報復はわたしのもの」すなわち復讐は神に任せよという神の言葉に従って。。。
ただ、イスラエル建国ということについては、このことをはるかに超えた複雑な問題を孕んでいるわけだが。。。
ちょうどNHKスペシャル「アウシュビッツ 死者たちの告白」を見たばかりだった。強制収容所で自らの延命と引き換えに同胞をガス室へ誘導する役割や死体処理などを担ったユダヤ人特殊部隊「ゾンダーコマンド」の存在と、そのメンバーが残したメモに綴られた複雑な心の葛藤を紹介するドキュメンタリーである。ある者は「復讐するために自分は生き残ると」書いた。彼がこの映画の主人公マックスのモデルと思われる。映画の公開に合わせた再放送だったのかもしれないが、予備知識があったことで理解を深められた。過激な復讐に走る彼らは生き残った自分自身も許すことができなかったということだろうが、プランAの失敗がせめてもの救い。
史実に基づいた映画だけあって、暗くてジメッとしていて重厚。
最初と最後の観客投げかけられる同じ問いかけが全てで、復讐とは何か、復讐の形を考えさせられる。
最後の問いかけには、「俺たちは毒を飲んでこの選択をした。お前たちに出来るか。お前たちもよく考えろ。」と胸ぐらを掴まれたような気がした。

今作のパンチライン
「二度と繰り返さない」

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