日本春歌考の作品情報・感想・評価

「日本春歌考」に投稿された感想・評価

ムズーーーー!!!

軍歌とベトナム反戦歌と猥歌の三角関係。政治的なものと政治的でないもの、戦前的なものと戦後的なもの、天皇と民衆……そのあたりがテーマでしょうか。大島渚は日の丸が好きやな。乳房と乳首でさえ黒い日の丸に見えた。教壇にかぶさってたのは白い布だけだったはずなのに、いつの間にか赤い丸が出現してるし。
愛国精神をダラダラと長台詞でキノコ頭の女の子に言わせるシーンは蛇足だとしても、

ヒッピーたちのライブのシーンの強烈な若さのきらめきの一瞬を捉えてる感じと、
繰り返される妄想のイメージの氾濫には渚の古き映画作りに対する反抗的な姿勢が伺われる。

旅館のシーンは演劇の要素をうまく取り入れていたと思う。

ストーリーを見たのではなく、
映画でしかできないことを成し遂げている、その事実を体感した。
SaCHICO

SaCHICOの感想・評価

3.4
「ホイとは何よ嘘つき」

なんのこっちゃわからなかったけど面白かったです。もう一度観てから感想更新します
追記:2回目観ました。やっぱりなんのこっちゃわからなかった場面は多いんですが、人物関係はようやく掴めました。先生がノンポリだノー抑圧だ抑圧不感症だと言ってるシーンが好きです。あと、初回鑑賞時も思いましたが、あの、3人の女の子達や469についてホイホイ言ってるシーンが最高におもしろい。
ひとつだけ疑問なのは、なぜあの女の子達はあの先生の死に涙を流せたんだろう、ってとこで……あの先生を好きになる要素があんまりわからなかった。
あと、最後のシーンであの女の人が割り込んできたのがなんでなのかまったくわからない。それは私の人生経験不足なんでしょうかね?
Huluにて。
田島和子と小山明子が似ていてちょっとこんがらがった。
しかしこの二人は童貞には眩しすぎただろうな。
邹启文

邹启文の感想・評価

4.2
田島智子さんと小山明子さんのファム・ファタール感ハンパない。こりゃ見る人みんな見惚れちゃう。特にチェリーボーイ達の立場から立ってみたら確実にモワンモワンな妄想を働かせてしまっちゃうよね。
若い頃の宮本信子さんのちょっと気づきにくいモワンモワンもケレン味たっぷりだし、ドレミファからそのまま持ってきたんじゃないのか!って思うぐらいドレミファ臭のする伊丹サーティーンも素晴らしい

黒沢センセ、当初の予定通りこっちをやってくれてもよかったんじゃ…?と思っていたけども、流石にこれじゃ大問題になるわな。
だってやってる内容・語ってる内容全てが絞首刑と同じだし、東京戦争戦後秘話とも同じだし、ユンボギの日記とも、帰ってきたヨッパライとも、戦場のメリークリスマスとも同じ、圧倒的大島渚イズムだけで作られすぎてるもん

このレビューはネタバレを含みます

性欲的になっている4人の男子学生
受験会場の教壇
469に対する淫らな振る舞い。
悶々とする彼らの空想でした事を空想で話す空想劇と現実。
悶々かつピリピリした雰囲気の中
音楽番組なみに歌われる様々な曲
やたら歌われる「よさほのほい」には正直、嫌気がさした。

*評価の高い作品のようなので色んな方のレビューを参考にして下さい。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

3.5
時折聞こえるシンセの怪音がクリス・マルケルっぽい『たそがれ酒場』。黒沢清も指摘してた伊丹十三の口とアフレコが全く一致してない部分は、泥酔しながら春歌を歌う伊丹十三の表情と相まってほんとに面白い。
一

一の感想・評価

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初・大島渚!で不思議に傑作。軍歌vs猥歌、プロテストソングvs猥歌、古事記vs猥歌。政治的態度や性別などなど様々な対立は歌合戦として現れる。それもほんとに単なる歌と歌のぶつかりあい。終盤意味がよくわからないけど面白いからイイ~。アフレコによる独特の音演出は後のロマンポルノだったり神代辰巳だったりを思わせる。
山上たつひこ『喜劇新思想大系』にあるスカトロ寿司回の題が『日本春歌考』だったというのは全く関係なかった。
雨

雨の感想・評価

3.0
大島渚監督中期の異色作。性の歌、アメリカの軍歌、色々な歌が色々な感情に寄り添って歌われる。空想の講堂で魅力を感じた女子を犯す、その体を実際に目にした時の大学生たちの目。何と言ってもラストシーン、表現を豊かに楽しみ実験的な作品を打ち出していた大島監督の事がもっと知りたくなった。「夏の妹」同様、やはり作品に政治が色濃く絡んでくる。映画のこと、時代背景のこと、もっと勉強したい。
荒木一郎は日本で唯一サングラスが似合う男だと鹿島茂がどこかで言うてた気がしますが、本編は一切サングラスをかけてません。荒木一郎が犬のように見えてきます。「ひとつ出たほいのよさほいのほーい」と春歌を歌う人はなぎら健壱以外もういなくなりしたかね。