この話はサイコスリラーと思ってみるに限る。元々主人公の男は屈折している。
匠子のために殺人を犯すという前提が、まず脇坂という男のとんでもない部分を示している。
どうせ死ぬんなら3000万円使い切っ…
「大島渚の作品」と意識するとすこしばかり違和感はあるが、作品自体はとても素晴らしい。現実〜幻影の描写も冴えまくっているし、大島組のみなさんも綺麗に配置されみていて楽しい。嘉葎雄も適役だし女優陣のキャ…
>>続きを読むお金に心を奪われて
本能のままに突き進む
ただそれはほんのひと時で
瞬く間に蒸発して消える
それはまるで香水のよう
「せめて今夜は
悦楽の酒に溺れて死にたいの」
何度こんな夜を繰り返しても
学習…
片思いの娘(加賀まり子)を庇護するべく犯罪行為に手を染めた青年(中村賀津雄)が、失恋の痛手と捜査の手に慄きながら、悦楽の限りを尽くそうとする。山田風太郎・著「棺の中の悦楽」を原作に取っている、エロテ…
>>続きを読むとても良かった。加賀まりこは最初から最後まで純真無垢な女性であったのだろうが、主人公にとって彼女は憧憬の天使であったか今際の際まで付き纏う悪魔であったか。わたしには、あの天真爛漫な美貌も手伝ってやは…
>>続きを読む主人公はじめ、出てくる男がみんなすっごいめんどくさい。ちんこでしか物を考えられない男と、金さえあればなんだかんだ釣られる女。童貞が魔性の女に勝手に惚れて、勝手に裏切られたような気になって勝手に渇いて…
>>続きを読む
中村賀津雄、初めて認識(スコセッシの沈黙、帝都物語に出てたよう)
にしても地味顔ゆえの今作のハマり具合というのはよくわかる
一人目、野川由美子(『ある殺し屋』の人か)をオトして付き合う慣れてない…