アスファルト・ジャングルの作品情報・感想・評価

「アスファルト・ジャングル」に投稿された感想・評価

ヨゴレな男達によるクライム映画。

登場人物が揃いも揃ってほぼ全員ヨゴレ。笑

宝石強盗して一儲けしようぜ!というのが大筋。

しかし、犯行の手口も結末も特に面白みが無くハッキリ言ってつまらない。

例えるならば、劣化版「オーシャンズ11」って感じ。

無名時代のフレッシュなマリリン・モンローは、本当に少ししか登場しないのにも関わらず流石の存在感でした。

マリリン出てなかったら絶対観なかったと思います。
yadakor

yadakorの感想・評価

1.0
フィルムノワールが合わないことを確信させてくれた
「古い割には」という枕詞なしにこの映画を褒めることは不可能で、思い起こせばそれは何もこの映画に限ったことではなく、古典映画にも現代に通用するものがたくさんあるという幻想を見事に打ち砕いてくれた
giri

giriの感想・評価

4.0
寄せ集めのチームで大窃盗を企て実行していく過程が楽しい。だけど後半に向かって歯車は狂っていく。
最初から最後まで目が離せない。いつのまにかしょうもない悪党達を応援していた。
これを観て思ったのは、フィルムノワールに制作年の古さは関係ないという事😳
ただ、後のメルヴィルや他監督に与えた影響の大きさをひしひしと感じました。
特にメルヴィル、オープニングのシーンは「リスボン特急」犯人候補探しは「サムライ」チームを作って行く過程などがかなり色濃く影響していました。(ニトログリセリンの出て来る『恐怖の報酬』は53年)

金庫破りのプロ、ルイが結局はニトログリセリンを使い力ずくで金庫を開けるシーンにエッ!?と驚くも束の間、当然警報が鳴りパトカーが来るのですが、、

完璧と思われていた計画も不運により崩れ去り、破滅に向かう古典的な筋でしたが、その人それぞれのジ・エンド!!弱さを描いた所が何とも言えませんでした。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

4.0
強盗計画を企んだ人たちを描いた作品。仲間を集めて盗みを働くただの楽しい映画にするのではなく、人間の弱さとかを描いてるところが興味深かった。ある意味相応しい結末というか。
チョイ役でもマリリン・モンローは存在感抜群だが、ジーン・ヘイゲンもよかった。
いやぁ~、こういうフィルム・ノワール、大好き!
ジョン・ヒューストン監督、スターリング・ヘイドン主演の傑作。
マリリン・モンローも出て来てビックリ(笑)

物語は、刑務所から出所してきたドックという強盗犯罪歴多数のベテラン?が、大金ゲットできる案を持って、街の大物フィクサー(弁護士兼ノミ屋)を訪ねてくる。
その宝石強奪案を持ちかけられた男は、強奪計画を一緒に練り始める。そこにガード役としてディックス(スターリング・ヘイドン)も一味となっていく。
そして、宝石強奪が実行されて上手くいったかのように見えるが、途中で破綻もあり、警察と一味の攻防戦にハラハラさせられる。

マリリン・モンローは、大物フィクサーの囲い女として登場するが、ひときわ目立つ美しさ。ただ、出番は少ない。

大物フィクサーの発する「犯罪とは、人間の努力が裏側に出たにすぎない」というセリフは、まさにノワール映画の真髄を言い当てたかのような名言であり、感動した。
nagashing

nagashingの感想・評価

3.5
強奪に成功してからが本番。内輪もめにおける四者のせわしない視線の交錯、からの堰を切ったように放たれる西部劇ばりの早撃ちにしびれる。これぞノワールと言うべき濃密な陰影、黒光りする車のボディーや配管の艶っぽさもたまらない。
ふたりの男の生きざまをとおして、破滅に導くものこそが求めているものであり生きる意味なのだという両義性が提示される。ドックの場合はシニカルに、ディックスの場合はエモーショナルに。
ゆえにスターリング・ヘイドンは前のめりに倒れる。死に瀕しながら車を飛ばす現在と仔馬で牧場を駆けていた少年時代が混濁し、地に伏した彼のもとに寄り集まってくる現実の馬は、『フランダースの犬』の天使のよう。ジーン・ヘイゲンが助けを呼びにその場を離れるのは、実質的にはその完結した世界より疎外されているからにほかならない。構図的にも完璧なロングショット。だらだらと引きのばさず、ここで終われ、というところできちんと終幕する点もすばらしい。

このレビューはネタバレを含みます

“犯罪とは、人間の努力が裏側に表れたものにすぎない”

誰も報われない。

相手のことを何も知らないのに
知った気になって偉そうに物を言う
人間の高慢さ。

いくら危機的状況でも人の癖は直らないし
嗜好も変わらないし欲求も我慢できない
滑稽さと弱点。

結構当たり前でありふれものを愛し守ろうとする悪人。

立体的に悪人を映し出した結果見えてきたのは
私と何ら変わらないグレーな人間の姿。

でもなんか私には輝いても見える。

邪道だし褒められるものではないけれど
自分の生き方とか目的を持って突き進む人間の
その揺るぎなさや情熱が羨ましくて。

でも・・・掴めない。
努力しても、望んでも、掴めないことが多い。

これが人生というものなのかな。
切ないな。
desperadoi

desperadoiの感想・評価

4.0
綿密な犯罪計画と細部にわたって詳しく描写される実行過程。劇伴ではなく現場で発生する音だけで緊張感を盛り上げるドキュメンタリータッチの演出。この手の犯罪映画は大好物…と言うより恐らくその草分け的な作品に当たるんだろう。メルヴィルが影響を受けたと言うのもよく分かる。マイケル・マンもきっとそう。

『マルタの鷹』から2本続けてジョン・ヒューストン監督作品を観たが、やはり行動描写(ドクが夢中になってピンナップカレンダーをめくるシーン!後の布石としてもお見事)でキャラクターの心理・性格を表現する演出がめちゃくちゃ上手い。
ケイパーものの元祖に数えられる映画。

後半の切なさや悲しさが印象的でした。
全てを失った犯罪者が捕まる前に過ごす不思議な時間描写が妙な気持ち悪さと切なさを携えています。

オーシャンズ11のようにスッキリするラストではないものの、痺れる人には痺れそうな映画でした。