ヒーロー・ネバー・ダイの作品情報・感想・評価

「ヒーロー・ネバー・ダイ」に投稿された感想・評価

泣き笑いできる。トー先生の最高作と言われるだけある。段取りよくスムーズに観れて、臭くない絶妙な塩梅のクドキ。クライマックスは美し過ぎて絶叫しました。尺も丁度いい。
MSKABE

MSKABEの感想・評価

4.0
珍しく女が活躍する。たまにしか出てこないジョニー・トーの中の女の人はみんなかっこよくて絶対こんな女いないよっていう女の人ばっかりなんだけど映画でしかそんなの見られないからそれでいいの!男も同じく!
ジョニー・トーには美学がある。
男はどうあるべきか。
女はどうあるべきか。
正しく生きるとはどういうことか。
悪とは。
真の友情とは。
かっこいいとは。
全てにジョニー・トーなりの答えがあり、その美学は決して揺るがない。
この世には命よりも大切なことがある。
男はどんな時も、上を向いて歩くのだ。
キよ4

キよ4の感想・評価

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敵対する二大暴力団のジャックとチャウの男たちの絆のようなもので結ばれた愛のバイオレンスアクション映画
行きつけのバーでのコインによるワイングラス割り 密かに認め合う男の友情のかっこよさ
チャウ宅の紙吹雪みたいなものが舞う襲撃シーン
暗闇の宿での銃撃戦のシーン 板壁を挟んだ撃ち合いのかっこよさ
ラストのクラブでの過剰な様式美に酔う大銃撃戦のシーン 割れるガラス舞う紙吹雪 やり過ぎのかっこよすぎ
上を向いて歩こうのメロディ
過激でもの哀しい愛の復讐譚
DKeita

DKeitaの感想・評価

4.3
なんじゃこれ、冒頭から分かりやすくかっけえな笑。

コインでグラス割り会う所とか鬼かっこいいし、香川真司似のヤツのタバコ吸う仕草いちいちかっけえ。

反復と差異、いつも通りの銃撃戦。
象煮

象煮の感想・評価

3.5
ちょっとやり過ぎかな〜とも思うけどやっぱり銃撃戦がかっこいい。
やらしいわ〜。清々しい音楽から始まって謎の連れション。2人が出会って打てるのに打たないで、お返しにワインは打たない。やらしいわ〜。男同士の…。恥ずかしい程堂々と。でも、と言うか、だから面白い。
jnk

jnkの感想・評価

4.4
捨てシーンなしの鬼傑作。
緩急はあるけど緩いとこも全部キャラの説明やストーリーの重みを増す描写で感情は高まり続ける。
敵対してても内心お前のこと認めてるぜというジョニートーお得意のBL展開も良くて、あのワイングラス割りバトルでそれを表現しちゃうとことか超クール。
美意識の塊の銃撃戦もいつも通りカッコよすぎる。
あの電気潰していく感じ、横並び棒立ちで対立し合う男達、夜の美しさの中に飛び散る血、全部が素晴らしすぎた。
しょぼん切ない系の話はアクション場面でこれぐらい勢いあると一気に飲み込まれる。
ジョニートーの映画ってストーリーだけ説明すると湿っぽいだけに聞こえるけど全くそんな風に見せないって映画の面白さそのもの。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 ヤクザが短い景気を終え、シャバへ戻ると組の雰囲気も力関係も何もかもが昔と違っていたというのは、かつての日本のヤクザ映画が得意とした風景だったが、今作も皮肉な運命に導かれたかつての親友同士が出て来る。香港の裏社会の実権を握る2つの組織が、血みどろの抗争を繰り広げている。その敵対する2つの組織でトップを張るのは、ジャックとチャウというかつての親友同士であり、クールで凄腕の用心棒ジャック(レオン・ライ)は策略家のペイの配下、そして腕利きの殺し屋チャウ(ラウ・チンワン)は残虐なチョイの配下で、お互いに敵のボスの命を狙っていた。B級プログラムピクチュアの例に習い、なぜジャックとチャウが対抗する組織についたのかは明かされることはない。チョイの組の奇襲攻撃により、夜の湾岸道路における銃撃戦がいきなり幕を開けるが、チャウはジャックに対して光線銃を当てるも、最後まで彼の命を狙うことはない。殺し屋でありながら、2人ともかつての親友である互いを意識しあい、情けをかける間柄にある。赤い光線を当てられようが、涼しい顔でタバコに火をつけるジャックの姿からは、ジャックとチャウの並々ならぬ信頼関係が伺える。

 笑ってしまうくらいのハードボイルドの最高沸点は、かつての遊び場だったクラブでのワイングラスをめぐる一幕であろう。彼らは年代物のワインを用意するが、互いに相手のグラスを割り合い、一向にワインに口をつける気配がない。ここのアクションは十分に様式化され、最後にはコインの遊戯にたわむれる。彼らは互いに情婦を連れてきているが、2人がサシで話し合いをする場面は遂に現れない。そして互いの組の抗争は最終段階に突入する。ジャックが組長のベイをかくまっている屋敷に、チャウが侵入するのは明らかであるが、それにしてもたった1人でジャックの手下を一掃するのにはさすがに驚いた。ジャックは光線銃に対し、照明を消して対処するも、時すでに遅しで、残されたのはジャックと組長のベイの2人だけになる。暗闇の中を互いに気配を消しながら近づき、弾が貫通した穴から打ち合う様はまたしても様式的な構図になる。最初、闇雲に乱射した互いの弾は的を外れているようにも見えたが、それは互いに貫通し、致命傷を受けた2人はその場に倒れこむ。

 だがヒーローは死なない。相当な至近距離からログハウスの壁伝いに拳銃を乱射し合いながらも、2人は辛くも一命を取り留める。ジャックは永遠の昏睡状態となりながらも、最愛の情婦の機転により、命だけは助かるものの、最愛の情婦は全身に大やけどを負うことになる。チャウは両脚を切断する手術を受けながら、車椅子で香港へ戻る。クライマックスの攻防や、クラブというロケーションは明らかに石井隆『GONIN』の影響だろう。ここではちあきなおみの『紅い花』ではなく、坂本九の『sukiyaki(上を向いて歩こう)』がジャックとチャウの友情を象徴する通奏低音として流れるのである。しかし彼らの友情は最後のクラブ内での銃撃戦にほんの一瞬だけ出て来るのみである。ラストの銃撃戦は、目の前で何が起きているのかさっぱりわからない。そもそも営業時間外のクラブならばこんなに照明を動かさないはずだが、ジョニー・トーの銃撃戦の様式美においてはそういうデタラメも何もかもが許されてしまう。右胸に致命的な銃撃を受けながらも、何とかここまで息をしていた顔面蒼白のチャウの姿は、心なしか『GONINサーガ』の氷頭に見える。

このレビューはネタバレを含みます

 敵対する組織の殺し屋同士がトカゲのしっぽ切りにあって組織から狙われちゃって、ボスにリベンジする話。

 冒頭からジョニー・トー作品のアクションシーンが完成されていてケレン味たっぷりの銃撃戦から最高でした。レーザーポインターで狙われているのがわかっているのに焦らずに余裕で立ち尽くしたり、主人公の殺し屋同士が知り合いのおっちゃんを通しての罵倒合戦から直接会って話せとなって、いざ対面で車で正面衝突どーん! からのバーに入ってお互いお酒を飲まさないように遊びをやるという殺し屋が無茶苦茶な意地の張り合いというカッコよさでした。

 そして男たちの物語でありながら、彼らに尽くす女性たちの物語でもあり、1人は刺客の襲撃で大やけどを負ってしまい、1人は組織のために尽くしたのに大けがをしたら見捨てられて親分に抗議に行ったら返り討ちに遭ってという悲しき運命が酷かったです。

 そして愛する者を失った主人公たちが親分にリベンジを決意してお互いで親分を狙うことになって、足を失った主人公のラストなんて泣けて銃を構えたままの弁慶の仁王立ち的な最後に泣けました。

 セリフも少なく静かな映画でそしてスキヤキソングがテーマ曲で熱くて泣けるアクション映画だと思いました。
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