シンプルだけど怖くて惹かれる牛の一生
牛を牛目線で撮ったドキュメンタリー。生まれてからよく食べ、よく寝て、よく動き回る牛たちの様子を見つめる。終始一貫して牛を写し続けているのだが、事あるごとにディ…
「動物が怒っているところ、怖がっているところ、悲しんでいるところ、喜んでいるところ、驚いているところは想像できる。だが、希望しているところは?では、なぜできないのか?」(ウィトゲンシュタイン『哲学探…
>>続きを読むある牛の一生を擬人化するかのようにして追った作品。
動物に対する道徳的対応も、結局は人間の考える道徳に過ぎないんだよなあと、当たり前のことをしみじみ感じてしまう。
この系統のドキュメンタリーにして…
ドキュメンタリー苦手な私でも興味深く見れた。牛の一生の物語性を強く感じた。
牛が機械的に扱われるような描写や、牧場という限りある世界と自由な空のコントラストで、牛の感情は直接描写されてはいないものの…
コサコフスキー『GUNDA』が「豚目線」であったのとかなり相似系の映画で、こちらは「牛目線」の映画だった。そして最後に「牛目線で今まで観てきたけど、自分は牛ではない」という当たり前の事実が突きつけら…
>>続きを読む作品の舞台の牧場はそこまで倫理的に劣悪な環境ではないものの、やはりここまでして搾取してスーパーとかにお膳立てされるべきものなのかなと思ってしまう。自給自足をしたい、と更に思うようになるけれど、今のと…
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