<正義をつらぬけない国の息苦しさ>
カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品。(ルーマニア、ベルギー、フランス合作)
監督の前作は『汚れなき祈り』。2005年にルーマニアの修道院で起きた事件をモチーフ>>続きを読む
<31歳の松居大悟監督のセンスったらない!!>
やはりね。やはり。
松居大悟監督のセンスったらない。
『私たちのハァハァ』でリアルな女子高生(以下、JK)の溢れだす熱量を、センスある映像で綴った松>>続きを読む
<はじめてイーサン・ホークがカッコ悪いと思ってしまった。(ホメてます)>
なぜ、イーサン・ホークはオスカー俳優ではないのだろう?
どの作品を観ても、イーサン・ホークの演技力の高さは、誰もが認めるもの>>続きを読む
<夫婦という極めて閉鎖的な人間関係を、閉鎖的な無人島の灯台守というメタファーで構成されているような物語>
『自分を刺激した映画10選』をあげるなら、必ず入る映画『ブルー・バレンタイン』。きしんだ夫婦>>続きを読む
<ドタバタしてるのに、構図もカット割りもちゃんとしてる>
流石ですよね。
『トレイン・スポッティング』『スラムドック・ミリオネア』のダニー・ボイル監督の初期作品です。
もう、20年前の作品で、ドタ>>続きを読む
<ごめんなさい。ほんと、全然ダメでした。まさかの星1つです>
まず最初に、何をどうレビューすれば良いのか分からないです。ただ、三浦大輔監督作品をすべて否定はしないことだけは確かです。
脚本を手がけた>>続きを読む
<喪失感という吐息をはきながら、光の方へ伸びていく>
人はいつも、『失う』という恐れの中で生きている。
喪失感とは、小さなものから人生を狂わすような大きなものまで様々で、その喪失感の感じ方も、ひとそ>>続きを読む
<男性評と女性評では、ちょっと違うかも>
2016年は邦画の当たり年と言われ、ジャンル問わず、様々な邦画が注目された。本作『ケンとカズ』も映画ファンの間では話題になっていたし、Filmarksの評価>>続きを読む
<はやり人間も人生も(謎)である>
相変わらず、ウディ・アレン監督らしいラストが最高だった。
こんなプロフェッサーは嫌だ、と思う反面で、それに負けず劣らず、無邪気な残酷さを発揮する女子大生(エマ・ス>>続きを読む
<何を書いてもネタバレになりそうなので、多くを語るのやめます>
SFは苦手な方で、あまり好んで鑑賞しない方です。
でも、本作『メッセージ:Arrival』は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督だったのと、アカ>>続きを読む
ー存在しない空間にある、存在感の怖さは健在ー
黒沢清監督作品に、タハール・ラヒムが出ている。
それだけで映画ファンは、若干、鼓動が激しくなってしまう。
そんな、黒沢清監督が撮った日仏合作映画。>>続きを読む
ー乗り越えられないんじゃない、乗り越えないのだー
人には、頑張っても乗り越えられない哀しみというものがあると思う。
人間の哀しみをやわらげる『忘れる』という記憶の機能は、時に私たちを救ってくれるが、>>続きを読む
ーサスペンスでもありヒューマンでもあり哲学でもある、極上邦画ー
すごい。すごすぎる。
何がすごいのかというと、このシナリオで、この企画で、このキャスティングで、映画を作ろうと考えた監督しかりプロデ>>続きを読む
ー女だからって、必ずキラキラしなくたっていいんだよー
女性の人生の中で、大きく自分に影響を与える男性2人。
それが、父親とパートナー(夫・恋人)である。
最も身近に在る男性は、決して無視できない存在>>続きを読む
ーインドとオーストラリアの家族たちから教わる、家族の本質ー
インド映画で『スタンリーのお弁当箱』という映画がある。2011年の作品で、インドで社会問題になっている児童労働をテーマにした社会派ヒューマ>>続きを読む
ー努力すれば、誰でもお姫様になれる社会にー
90年代、荒廃したロスの公立高校で、生徒たちと真正面から向き合い、生徒たちに希望を持たせた実在した高校教師のお話。アメリカにてベストセラーになったノンフィ>>続きを読む
ー失う事への恐れー
2015年のオランダ映画ですね。
何不自由なく暮らす貴族のヤーコブが、母親が亡くなった事をきっかけに、自殺を考えるが、なかなか自分で自殺できないので、事故に見せかけた自殺ほう助を>>続きを読む
ーすべての意味は『アイズ・ワイド・シャット』というタイトルの意味に込められているー
何度観ても強烈な画力で、観る人を『アイズ・ワイド・シャット』の世界に引きずり込むキューブリック監督の最後の作品。>>続きを読む
ーWomen:Why did you pick me? Men:(Because)You are real.ー
女:Why did you pick me?
男:(Because)You are r>>続きを読む
ーやはり、数学者は神とつながるんだなー
インドの数学者ラマヌジャンの実話を元にしたお話。天才的な頭脳を持つラマヌジャン役のデーヴ・パテールが、とてもはまっていて良かったです。
デーヴ・パテールはイン>>続きを読む
ーエミリー・ブラントとサスペンスの相性が良いー
んーーー!流石です、エミリー・ブラント。
エミリー・ブラントの演技だけで、十分良い点がついて良いサスペンス映画。
心のバランスを崩し、アルコホリック>>続きを読む
ー男は物事を四角く見る。女は物事を丸く見るー
『バニラ・スカイ』や『あの頃、ペニー・レインと』のキャメロン・クロウ監督作品。2015年の作品なので、主役のオーランド・ブルームも若い。
実は、個人>>続きを読む
ーうーん。なんかテンポが合わないー
『きっと、うまくいく』の最新作だし、Filmarksのレビューが高かったので楽しみに観てみたが....
うーん。なんかテンポが合わなかったなぁという印象。
主人>>続きを読む
ーラ・ラ・ランドもムーンライトも、どちらも監督の愛情に溢れた作品だったー
まず、(あり得ないとは思うが)邦題にせずに、原題のまま“MOONLIGHT”としてくれた事に心から感謝したい。
本作のタイト>>続きを読む
ー戦争における正義の価値ー
アメリカのトランプ大統領はシリアのアサド政権を、生物化学兵器を使ったとして空爆したばかり。
このタイミングで、このテーマ。
皮肉なもので、色んな角度で、改めて考えさせられ>>続きを読む
ーアル・パチーノとキアヌ・リーブスの親和性ー
<昔観てとても面白くかったが、ちゃんと観返していなかったので、観返しレヴュー>
1997年の作品で、アル・パチーノとキアヌ・リーブス、シャリーズ・セロ>>続きを読む
ー心がきしむ音がするー
『羊たちの沈黙』『フィラデルフィア』のジョナサン・デミ監督作品。
更生施設に入所している主人公(アン・ハサウェイ)が、姉の結婚式に出席するために、数日間、久しぶりに家族と一緒>>続きを読む
ーつまらないという訳ではないけど、主人公のキャラに陶酔できないー
『恋の渦』の大根仁監督作品なので、映画全体はうまくまとまっている印象はあるが、どうにもこうにも、福山雅治さん演じる中年パパラッチに感>>続きを読む
ー共感できない主婦のたわむれー
直木賞作家の井上荒野氏原作、監督・脚本は東陽一監督。
原作ありきの作品なのだろうし、原作は読んでないので、その世界観の詳細はわからないのだけれど、あまりにも分かりにく>>続きを読む
ーメル・ギブソンが....ー
大好きな作品の一つ『ホリディ』のナンシー・マイヤーズ監督の作品。2000年の作品なので、約17年前の作品ですね。
ヘレン・ハントが、とても美しいキャリア・ウーマンを演じ>>続きを読む
ー抽象化された人間の生:フランス映画ジブリ版ー
ジブリ映画とされながら、本作はフランス映画である。カンヌ国際映画祭で『ある視点部門』にノミネートされた事などからも、実にクロウトうけする抽象的な作品で>>続きを読む
ー生きるために必要なものが宗教なら、死ぬために必要なのは、たった一人の愛する人ー
2014年、本国の韓国で空前の大ヒットとなったドキュメンタリー映画。
劇場での観客動員数が450万人。韓国の人口が>>続きを読む
ー気高く誇り高い、守られるべき尊厳の物語ー
<『国』という括り(くくり)の中でしか生きられない私たち>
2016年11月。
英国下院議会の首相質疑応答にて労働党の党首が、英国の生活保護受給者・失業>>続きを読む
ーひたすら混乱。そして圧倒的な映画力ー
これほどまで、映画を見終わった後で、ネタバレ解説を欲する映画は無い。
混乱に混乱を重ねた後に、どうやっても組み合わないパズルにフラストレーションを感じるが、そ>>続きを読む
ー邦画ではなかなか味わえない純粋さー
軒並み、Filmarksレビュアーさんが高い評価をしていたので、とても気になっていたタイ映画。自国のタイでは大ヒットした作品だそうですね。
タイ映画は『愛しのゴ>>続きを読む
ーたった2人の、プライドをかけた歴史への闘いー
その国の歴史とは、そこに息づいた人びとの歴史。
辛く苦しい歴史であればあるほど、その延長線上に生きる人びとが背負う歴史は熱く重い。
ナチスドイツに強>>続きを読む