自分の居場所がボクシングしかない女の話
冒頭から初期の北野映画かっていうぐらいセリフがない
いや北野映画でももっとセリフある
・練習メニューを書き込むページが12月24日のクリスマスイヴ
つまり…
このレビューはネタバレを含みます
無音な世界で生きる無骨なボクサーの人間味であったり、人と人の関わりの中にできる"間"を感じとる映画。
ケイコに限らず、100分間ほとんど表情だけの演技なのにこれだけ伝えられる俳優陣すごい。
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ミットを打つシーンは息を飲むほど美しかった。
会長がケイコに次の試合休むか聞くシーンで、言葉で会話し、またケイコにも言葉を使うよう促したところは、ケイコを特別な存在ではなく、一人の人間として真剣に向…
音の無い世界で生きるボクサーが主人公ではあるが、その日常の中で相対するやり場のない苦悩や不満、不安、恐怖、怒りといったものは程度の差こそはあれ誰もが直面して抱えるものだ。それに気付いたからこそ最後に…
>>続きを読む©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS