聴覚に障がいを持つケイコが何故ボクシングをするのか、最後まで明確な答えを出すわけでもなく、ボクシング映画にありがちなドラマチックな設定や展開をかわしながら、繊細な音と映像で1人の女性を描き切っている…
>>続きを読む全国の映画を愛する若者たちが三宅さんに何かを賭けていて、今後もきっとそうで、
鬱屈とした不安は徐々に街を呑み込んでいって、人々はただ懸命にその時を生きて、
耐えたなぁ、と後になって気づく
それま…
聴覚障害者のボクシング。音も聞こえないので審判の静止も、セコンドの指示も、開始のゴングも聞こえない。でも、この映画にはリズムが、音楽が確かにある。ミットに打たれる打撃音が奏でる。そして、社会だ。彼女…
>>続きを読む素晴らしい“東京”の映画
フィルムで撮った意図もはっきりわかる。
終盤、ある人物がダンスを始めた瞬間、涙腺が決壊してしまった。
ああそうだこれは、まごう事なき三宅唱監督の作品だと思った。
今年初め…
岸井ゆきのの真のデビュー作と言って良いくらい、初めてその才能と肉体が活写されていた。一体、これまで岸井ゆきのを撮ってきた映画作家たちは現場で何をしていたんだというくらいだが、誰もが三宅唱のような"澄…
>>続きを読む冒頭のミット打ちのシーンから画面に惹き込まれる。
劇伴はないのに音の印象が強い映画。
ケイコの障害に無理解な人もいれば理解してくれようとする人もいるし、そういったことが綺麗事という感じでもなく自…
無駄なセリフや音楽を極限まで排除した静かなトーンの作品なのに、ここまで胸が熱くなるのはなぜだろうか。
ケイコにとってボクシングとはなんなのか。
日常生活の中での親切心の押し売り、もしくはコミュニケ…
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS