これが映像言語としての映画ってやつか!と美しさと情感溢れるシーンの連続に震えた。
反復して描かれる日常生活や練習風景の動作や音がケイコの見える世界と、僕らのいる世界を繋いでいるように思えた。
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'見つめる'映画だった。同時に、ケイコには聴こえない、私たちの日常に溢れる音に'気付かされる'映画でもあった。それくらい音へのこだわりを感じた。
ずっとボクシングなんだけど、戦いはメインじゃない。…
トークイベント付きFilmarks特別試写会に参加させていただきました。
全編を通して劇伴はなく、街の喧騒や電車が通る音などの環境音、コップを机に置く音さえも、他の映画よりも音が大きくはっきりと聴こ…
このレビューはネタバレを含みます
試写にて。
初めてボクシング映画を観て感動したのは『あゝ荒野』を観たとき。アマからプロになる過程の、主人公2人の魂と魂がぶつかり合う音がそのまま映像化されたような作品で、ものすごい熱量の感動が押し寄…
もう一度踏み出す勇気をくれる映画だと思いました。
ボクシングをしていて聴覚障害のある人を描いてはいるけれどそれがメインではない。むしろそこは日常で風景。
主人公は愛想笑いが苦手で正直者。クールな…
静かな感動と静かな情熱に、心を大きく揺さぶられる作品でした。
聴覚障害に感情移入することなく、障害をフックにしていない作品は初めての体験。
見終わったあとにジワジワくる新体験の喜びがえります。
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Filmarks試写会にて
岸井ゆきの演じる聴覚障害を持つボクサーの確らしさに唸る。
冒頭ケイコは新種のダンスパフォーマンスのようなリズミカルなミット打ちを披露する。この鮮やかさに目を澄ませてスク…
大きな東京の街における、小さな人々の交流や日々の営み。ただそれだけを静かに描いた作品。なんの飾り気もない。でも地に足ついた描写の積み重ねの先には、誰にとっても普遍的に感動できる瞬間が用意されている。…
>>続きを読む静かな感動で溢れる名作でした。冒頭からミット打ちや縄跳びの音のリズムが良く、劇伴はないのにとても音楽的な映画に感じた
ケイコは聾者という設定だが、ケイコを体感させる無音になると言った演出はない。
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このレビューはネタバレを含みます
例えばケイコにとっては今の生活のリズムそのものが重要だから、新しいジムへの移籍を「家から遠いから」という理由で断る気持ちだったりにはすごく共感できた気がしたのだけど、結局のところケイコは自分の気持…
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS