密会の作品情報・感想・評価

「密会」に投稿された感想・評価

籠

籠の感想・評価

4.0
2017年88本目 旧作日本映画24本目 0/79,150

久しぶりに観た。晩年の主役と顧客対応で自宅に伺い正体を知らないまま数分間恐怖の時間を過ごした私にはその時の「何がジェーンに起こったか?」のような形相からは想像できない妖しい美しさを堪能し冒頭や宮口精二の法律に関する長廻しに痺れ人身事故教訓映画にならない小田急の惨事に震え本日の帰りの電車の人身事故にトドメを刺されるのだった。すでに大作曲家とは仮面夫婦だったと思われる時代に効果的にカッコいい音楽か登場する最高に狂った映画には山崎善弘と西村昭五郎の名前がある。こういう現場が先に繫がっていることが感じられるのだが「ホワイトリリー」には感じないんです。あたし…
dailyfroth

dailyfrothの感想・評価

4.0
はじめと終わりの5分ずつが完璧。こんな桂木洋子映画があったとは。引きの画で停まる小田急の素晴らしさ。
その襟足に雨が滴るのも構わず貪ったはじめての接吻。保身に走った女の狂気が凝視する汗ばんだ襟足。も~~男の襟足の無防備さを堪能する映画でした。わお。

(お金持ちなのになんでそんなとこで密会してるのか)
中平康が『週刊新潮』に原作が掲載されていた頃から目をつけていて、どうしても映画化したかった作品らしいが、正直微妙な出来だった。ラストの展開と古典的ハリウッド映画を綺麗に真似たモンタージュシークエンスにはビビったが、散々引っ張っておいてそれだけかよという少し物足りない気持ちは否めない。原っぱでエッチなことする画ってどっかで観たことあるなあと思ったら『ライアンの娘』だった。高校生の時に観た映画はそこまで好きなものでなくても、何故か頭の中に鮮明に残ってる。不思議だねえ。
moku

mokuの感想・評価

4.5
中平康の演出に唸りっぱなしの72分って感じだったな。

桂木洋子の魔性の色香。声とか喋り方とか色々ムカつきつつ釘付け。

映画の中では聞かせて貰えなかった(ナイス演出!) 、桂木洋子の義姉・細川ちか子の
夫ドイツに出張中の火遊び武勇伝(ですよね?)の中身を想像してゾクゾクしたー。
t

tの感想・評価

3.6
黛敏郎による新主流派ぽいテーマ曲から野外でのいやらしい添い寝長回しという冒頭は非常に良かった。
主演の桂木洋子は黛さんの奥さんらしい。純情な法科志望の学生をもてあそんではならない!不義と死と青春と、何となく「軽井沢夫人」を思い出す。
学生の妹が茶色の小瓶のメロディーをずっと口ずさんでいるのだが、毎度若干リバーブ掛かってるのが気になる。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
桂木さんのいいの?とか好きよ〜とかビブラートと高音を効かせたフローが見事だった。
でも桂木さん目頭切ってる風に見えてしまって気になってしょうがなかった。
宮口の旦那が結構ポイント稼いでて掛軸変えたねって言うとこが大人のリアルだなって感じで凄い良かったし教え子を前に横文字並べて格好つけるのもベタだけど好きだな。
EDA

EDAの感想・評価

5.0
なんて面白い映画なんだ!
密会の最中に殺人の現場に遭遇してしまった愛人関係にある学生とその教師の夫人
良心の呵責により警察に届け出ようとする学生と、関係が明るみになることを恐れそれを引き止める夫人、、
ラストの切れ味がピカイチで、思わず拍手しそうになった
佐々木

佐々木の感想・評価

2.8
イマイチ。冒頭寝てしまい仕方ないから二度見直す。どのキャラにも魅力が無い。全体的にインポ感が漂う。桂木洋子に中平康が勃起してないんだよ。そんな悪女の映画つまんないでしょ。2017/2/20シネマヴェーラ
オープニングの長いラブシーンがナニを見せるわけでもないのにとにかくエロい。「まるで女学生に戻ったようなキモチ…」とか甘く語る桂木洋子の声のせいか。おかげでこの後にラブシーンらしいラブシーンはないのに最後までエロ・ムードはずっとキープ。個人的には白黒映画史上最高レベルのエロさ。

大学教授(一応、東大の模様)の夫の教え子といかにしてねんごろになったのかを語る回想シーンもエロくて最高。
「会うたびにこちらが恥ずかしくなるくらいに頰を紅く染めるところが愛おしい…」などと上からで語られては辛抱たまらん。

冒頭でも年増アピールをしているせいか、童顔なのにちょっと熟った感じがするのも、これまたたまらん。

夫の書斎が背景に見える自宅門前でのロマンティックな初キッス直後に、車に犬が轢かれてギャン!ギャン!ギャン!という流れは中平康ならでは。天才ですな。

なんでこんな冴えない大学教授と桂木洋子は…と言いたくなる夫・宮口精二も地味に良い。教え子を前に自論をぶつ際の、長嶋ばりというか不自然なくらいの横文字の多さには爆笑。他に誰も笑っていませんでしたが。
夫婦別床で、久々に一緒に寝ようとしてやんわりと断られて動揺、電気スタンドのコードでコケそうになるところも面白かった。

夫婦別床のことを「(おっさんはいいとして)若い貴女にはお辛いでしょう…」と下品に話す上品そうなおばさん(夫の親戚?)もゲスト的な登場ながらナイス。さらに下品な表情で「私の夫がドイツ出張に行っている間…」とそのおばさんが言いかけた時に、電車音でかき消され次の場面へ、という流れも素晴らしかった。

不倫相手の教え子は美大生(多分)の妹と世田谷梅ヶ丘(駒場東大に割と近いから?)のアパート暮らし。テレビや冷蔵庫もあって1959年にして今の大学生と同レベルの暮らしに少し驚く。
その可愛い妹(峯品子)をもっと活躍させて欲しかったというのが本作の数少ない不満。

テレビで被害者家族(被害者妻として新井麗子がテレビの中でのみ出演)のことを知って良心に狂う教え子。そのテレビを観ているシーンがスクリーンonスクリーンで当時としてはクールな画だったのでは。まるでデパルマみたい。とは褒め過ぎか。

桂木洋子宅の女中は、カッペ丸出しな九州弁でスプラッタ描写をしたりするコメディリリーフで、ドタバタになることなく映画が暗い方向に行き過ぎるのを防いでいて良かった。

スプラッタな画自体を出さずとも、顔の横に膝下の足があるアップとか工夫が効いていたのも大好き。

教え子のアパートに乗り込み〜終盤での桂木洋子の表情も見どころ。ここで微笑むか?ってところで微笑んだり。

最後、捕まえられるところまで見せる必要があったかな…と思いつつも、中平康の素晴らしいダークサイドが発揮された充実の72分間でした!