「素晴らしいと思うけど、二度と見たいとは思わない映画」では『アメリカン・ビューティー』を個人的に推したいです
一方、本作は「世にも珍妙なヘンテコ映画だけど、DVD欲しい」という謎の気持ちがあります…
このレビューはネタバレを含みます
遺作に強烈な焦燥感を感じた二人の監督、ファスビンダーは過去を、パゾリーニは未来を。
彼岸と此岸の狭間の港町、決して日が昇ることはなく沈むこともない。見るからにセットとわかるチープさでありながらあの…
不思議な映画でオールセットで嘘の書き割りに夕日が書かれて黄色み掛かったその光が本編で一回も落ちる事はない。
動きも初期の簡素な動きに戻りつつ、内容としてはファスビンダー自身が抱えるセクシャルな部分…
港町に降り立った美男の水兵ケレルが、町を牛耳る警官と売春宿の主人を魅了しながら、暴力と裏切りのカオス状態を誘発させていく。ジャン・ジュネ著「ブレストの乱暴者」をアレンジしている、ゲイ・ムービー。ファ…
>>続きを読む退廃美と倒錯した世界。愛の不毛
それぞれのモチーフはやっぱり面白い
ただ全体として、流石にゲイの見る世界をそのまま描いている様で、キツかった。
違う価値観の、違う惑星の映画
ケレルを「海の上を歩く黙…
ペトラフォンカントの苦い涙と似ている
ファスビンダーのこのような作品では、各キャラクターは情欲と愛欲以外にそれぞれの世界があり、それぞれの心の中に密謀を抱いています。「愛」は彼らの生活のほんの一部…
こんなモローもいるんですね。ファスビンダーを英語で観ることが出来るというのは大変ありがたい。
無論、本作の解説書も渋谷先生なのですが、そこには「人工的な空間の中で寓話的に物語を構築する方法論はファス…