作中唯一の女性のジャンヌ・モローの影さえ薄まるほど男に溢れたハードボイルドムービーであり、ファスの遺作。
ファスの中でも異色の映画だけどいつものメンバーの一人(名前忘れた)がノノ役として登場したり、…
ファスビンダーのアイデンティティを入れ込んだような彼にしてはかなりストレートに思えた。作品群の中では異彩を放つが、これだけとしての出来はそこまでなきもする。
やたらとセットっぽさを感じるのだが、その…
※ファスビンダーオタクから見た点数です
ファスビンダーの他の作品観てきたからおもしろいけど、単体で見たらそんなにな気がする
歴史的背景とか難しいメタファーがなくて、ファスビンダーのアイデンティティ…
冒頭、オレンジの色調に青い影。男根石柱。男根のイメージが至るところに顕現。オイルを塗った肌がてらてらしている半裸の水兵、軍服、ヘルメットを被った土木作業員、レイザーラモンHG的刑事。唾を垂らす。鏡。…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
セットによるスタジオ撮影。黄色に浮かび上がり青に沈んでいく男たち。物語云々というより、死とセックスと(原)罪を主題としながら、人物の立ち位置や顔の向きが左右や上下に反転していくだけ。ダンスやサイコ…
>>続きを読むこれまでのファスビンダーとは打って変わり、直裁的でハードSMなゲイの世界、そしてその中で爪弾きにされる異性愛を描く
セット丸出しの舞台は彼らを取り巻く世界を抽象化しつつ、愛を求める男性性を戯画的に浮…
不思議な映画でオールセットで嘘の書き割りに夕日が書かれて黄色み掛かったその光が本編で一回も落ちる事はない。
動きも初期の簡素な動きに戻りつつ、内容としてはファスビンダー自身が抱えるセクシャルな部分…
退廃美と倒錯した世界。愛の不毛
それぞれのモチーフはやっぱり面白い
ただ全体として、流石にゲイの見る世界をそのまま描いている様で、キツかった。
違う価値観の、違う惑星の映画
ケレルを「海の上を歩く黙…