冒頭、ドアをノックしたサカグチ(カワシママリノ)の身振りに心ここに在らず状態だったタノ(柴田千紘)が反応する。何とも言えない微妙な立ち上がりは机を挟み、相対する2人のリバース・ショットにより現され…
>>続きを読む歩いた足跡が街を知らせて、街をつくっていく。
小さな運命(人生)の始まりから終わりまでが何度も何度もいたるところで。猫だけが真面目に感じているような、花火の匂いと踊りの加速。Respect for …
見たことがあるような、聞いたことがあるような、ないような、おそらく行ったことがない街でもおれはその匂いを知ってる
冬の日差しの角度は鋭くておれの目ぼやけたフィルムが白く焼けつく
何をして生きてい…
撮影地がめっちゃ地元だ。見慣れた全く映画的ではない平坦なロケーションなのに、紛れもない映画の瞬間が随所に溢れていて嬉しい。水門に堰き止められ流れを失った汚い芝川と近くの鋳物工場。砂まみれの工場でベー…
>>続きを読む歪さが生みだす親密さ
村上由規乃がすばらしかった、この俳優が画面に現れるだけで場が、物語が、緊張関係が現れる、それはとても穏やかでダラダラしたものでもあるし、ピリピリした厳しいものでもある。
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