孤独と自問自答。映画みたいな小説みたいな映画だった。夢と現実の狭間に一人取り残されたような奇妙な空虚感や浮遊感があって、静かだけど雄弁な映像にうっとりした。
美しい記憶も苦しい記憶も何度も反芻する…
久々にベルイマンを観た。やっぱり流石の映画技法。また、現在では安易に消費されている概念であるノスタルジアを正しく解釈し描写した作品。本作をみると、ノスタルジアって必ずしも良い思い出を振り返るものとは…
>>続きを読む老年期に、自身の過去を振り返るように空虚さに気づいていくという話であれば、なにもベルイマンをまつまでもなく、チャールズ・ディケンズ(1812-1870年)の『クリスマス・キャロル』などにも原型があり…
>>続きを読むストーリーテリングが上手いって今まで何の事が本当にはわかってなかったんだけど、「この事か!」と興奮した。冒頭のモノローグ・人物紹介の無駄もエゴの無い洗礼されたカット割。寄りと引きの割合が素晴らしく、…
>>続きを読むおじいちゃんの回想。
医師のイーサクは、これまでの功績を認められ、明日ルンド大学で名誉博士号を授与される予定。ところが当日の朝、奇妙な悪夢を見た彼は、予定よりだいぶ早起きして、息子の嫁マリアンヌと…