作品として祈りであるが、祈りだけではどうにもならんぞと背中を押すというか、背中から襲われた気分。
イントロが良すぎ。しばらく余韻が……。
神秘的な思想と現実、夢、過去、全てに表れる幻想と恐怖が入り…
夢の荒唐無稽さ、旅は時間がかかるものであり故に思考が捗ること、偶然性があること。どれも正しい上に感情を突き動かされる。
イーサクの姿は未来の私だと思った。
今の私は老いることをひどく恐れている。そ…
映画は78歳の医学博士イサク(Victor Sjöström)の独白ではじまる。
『いわゆる「人づきあい」の主な中身は、そこに居ない誰かの噂をし悪口を言うことだ。私はそれが嫌で友を持たず、人とのつ…
老齢の絶望と失意の物語かと思いきや、豊かで素朴で普遍的な人間への柔らかい眼差しからなるやるせない人生への賛歌である。
本当に素晴らしい映画は1秒たりとも無駄が無い。既にベルイマン映画の白黒の画面づく…
説明臭い演出で始まったかと思いきや、いきなりシュルレアリスム的でトラウマ級の悪夢をシーンを見せつけてくるいやらしい作品。
昔見た時はチンプンカンプンだったが、いろんな解説を読んだり人生経験を積んだ…
人生であれが最後だったんだなと思う瞬間が増えてきた今の私にとって凄く必要な映画だったし、会いたくても会えない人たちとの思い出とか、当時の自分の振る舞いが適切だったかを振り返るきっかけにもなった。
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脆く惨めな人生の受容と、ささやかな実り。
実は水面下でイングマール・ベルイマンマラソンをしていたのですが、なかなか言葉がまとまらず今の今まで観たっきりの状態になっていました。
現段階でも完全に理解で…