得体の知れない、でも強烈なメッセージ性を持った映画だった。
映画は生後15か月の女児を殺した母親の裁判を追っていく。
が、主人公は被告のロランスでもなければ、裁判官や弁護士でもない。
ただ、裁判を…
「私たち女性は誰もがキマイラです」
魂が震えた。
ニーナ・シモンの『little girl blue』。歌声が心の中のひびに沁みる。
過酷な孤独の中で壊れた小さな喜び。参審員の涙の色はロランスの涙と…
人生をシンプルにするため。
う〜ん、正直わかんないな。男だからか。
流石はフランス映画、裁判結果なんて関係ない。
言葉を重ねながら、見えてくるもの。
嘘、自己都合、傲慢さ、無力感、差別、閉塞感.…
セネガルからフランスに留学した女が実家からの支援を打ち切られたまたま知り合った高齢男性の家に転がり込み、妊娠するが彼は既婚者、出産後自分の子なのかと問われ絶望、引きこもって子育てしていたがある日海…
サバルタンについて考えるにあたって必要な映画かなぁと思って観た。法廷劇、苦手すぎる。むずかしい。こんなの見ると自分は子供絶対に育てられないなぁと思う。
さいしょデュラスの講義から始まっているのが象徴…
いい意味で起伏のない静かな法廷劇でした。
被告人と傍聴席と重なり合う人生に
これからの子育て不安になる女性にかなり刺さりそうな内容と思いました。(自分は男なのでなんとなく😅)
最後のシーンで母と…
「なぜ生後15か月の娘を殺したのか」投げかけられる問いへの答えはなく、被告の置かれた境遇や社会問題に終始する法廷ドラマそのものは繊細で緊迫感のあるものでした。
けれどその問いが浮かんだままだったの…
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