映画というものを考える
背中の丸みがかった男が意を決して
見ず知らずの男に頼みごとをする
「100万円あげるのである所まで送って頂けませんか」
男二人のお話
映画における長回しの手法とは
そんな…
登場するキャラも話も芝居も映画的過剰さを排除し、出来ることだけでやり尽くした映画だった。
なかなかこの映画について技術がどうのとか映画をもっと見ろよとか言いたいけどそれを言わせない何かはあった。そ…
極端な長回しと、いかにも許可得ていませんという感剥き出しの生感ある情景。そして、どこまでも華がない主役二人の人物像とやりとり。いかにもインディーズという意欲的な作品ではある。
筋だけを見ればありそ…
このレビューはネタバレを含みます
正直、ラストのあのカットを見るまではどこかでずっと疑ってしまっていた。
100万を見せてくれと言う謎の意地悪な感情があったのも嘘じゃない。
主人公を受け入れがたかったからだ。
けれど確かに俳優とカメ…
インディーズならではの尖り方、綺麗に見せようとしない荒々しさが特徴的な作品だった。
役者、監督、カメラ、音声のみの最小構成の撮影。
加えて、許可を取らずに撮影してしまったがゆえの“生感”
商業映画…
監督・脚本の執念みたいなものを感じました。タイトルも相まって、観て良かった作品になりました。
選択と集中。これだけの少ない関係者で、セリフも少ないからこそ、魅せるべきところに創意工夫が詰まっていて…
上田慎一郎監督作『スペシャルアクターズ』出演の河野宏紀監督作。ということで気になっていた映画。予告編も観ず、前情報なしで鑑賞。
難しかった。何が起こるかわからないから、ずっと集中していた。最後まで…
このレビューはネタバレを含みます
最後のシーンに俳優陣のリアルをぶちまけた、文字通りの魂のシーンがすごい
自分のいい映画の基準の一つに、映像が脳裏に焼き付いて心に楔を打ち込まれた感覚になるってのがあるけど、この映画にはそれがあった
…
何も起きない誰も喋らない時間が焦ったく、息が詰まった。
あの長い長い1カットが、緻密なリハーサルの結果生まれたと知って驚愕。
背中に張り付くカメラワークが終始緊迫感を持続させてて、神崎の不穏な佇まい…
Ⓒ2022『J005311』製作委員会(キングレコード、PFF)