1976年、ピノチェト独裁政権下のチリ
ブルジョワ階級の婦人が教会の神父からの依頼で活動家の青年を匿うように頼まれ、それを受けたことで彼女の生活は一変する
反ピノチェト派を排除する動きが活発な中で…
第35回東京国際映画祭にて
カメラが主演の女優を常に映し続けているため、彼女の、徐々に恐怖に侵食されていく心の揺れ動きが画面越しに強く伝わってきた。
また、音楽が効果的に使われていて、物語全体を不…
冒頭の美しい、映画らしいショット。
膨れ上がる正義感がこの結果をもたらしてしまったが、しかしそれほどにのめり込まなければ、その正義も不安や緊張や恐怖にかき消される。「やるべきだけのことはやった」その…
司祭から男を匿うよう依頼された主婦による、独裁社会下こころのひとり地獄旅。
ピノチェトに潰されたアジェンデ時空が司祭に凝縮されるチリらしさ。鮮烈な色遣いや音感覚の良さなどパブロ・ラライン同系下位の…
第35回東京国際映画祭 鑑賞第7作『1976』
【備忘】
男性優位社会に抑圧される女性の、自尊心とアイデンティティーを守ろうと苦悩する姿を通して、独裁政権という政治体制における女性の地位や、ブルジョ…
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