長谷川伸原作、加藤泰監督、中村錦之助主演、股旅物の傑作時代劇です。
加藤監督と言えば長回し、本作でもこの手法が多く用いられます。特に印象的なのが、映画中盤に出てくる三味線弾きの老婆の場面。実に5分…
長谷川伸の有名な股旅物だが、あまりよくわからなかった。日本人っておセンチだったんだなって思うし、こうも情報通信の発達した時代の人間には生き別れみたいなものにリアリティがあまりないので、自分ごととして…
>>続きを読むセットの裏側を突き抜けていく横移動が相変わらず気持ちいいし、萬屋錦之助の背中から横顔への90度、抱き合う母娘の360度パンも滑らか。
木暮実千代のもとへボロボロになった昔の知人(?)が訪ねてくるシ…
錦之助と木暮実千代の再会で喜びを体いっぱいに爆発させ、涙を流す錦之助も見事だけど、温もりを感じるように畳を撫でる木暮実千代にはどうしたって泣く。
長回しでピントの合わない画面奥の人たちもきっちり芝居…
時代劇って歴史物として鑑賞してしまうから感情移入できない作品が多かったけど、この作品は他の時代劇とは全く違った
忠太郎の名前を母親が呼びかけた時に涙が止まらんくなってしまった
カメラワークも昔の作品…
疑似的な母との触れ合いで錦之助が瞳を閉じて涙を流すクロースアップにおいて瞼に浮かぶ母の表象は、決して触れ合うことのない木暮との長回しのショットによって表象不能な物自体となり、ラストにおいて瞳を開いて…
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