明治一代女の作品情報・感想・評価

「明治一代女」に投稿された感想・評価

TsutomuZ

TsutomuZの感想・評価

3.9
最初はなぜ木暮実千代?だったが、終われば妖婦と言われた彼女でなければこの映画は成立しないと言い切れる。
職人演出
『レット・ザ・サンシャイン・イン』にしろ青山真治さんが絶賛する映画は見ておかねばと思い鑑賞
ぽぽぽ

ぽぽぽの感想・評価

4.3
木暮実千代が居留守を使って外に出たあと、田崎潤が待ち構える台所へとカメラが移動する超恐怖演出。そのあと包丁が1本消えてるのを画面だけで説明してくれるのも映画っぽくて良い。

殺人を犯して自首する木暮実千代のために帯を用意しようとする浦辺粂子が、ショックのあまり物忘れを起こすのが細かくて巧い所作だった。
ほし

ほしの感想・評価

4.0
こちらも可燃性フィルムからのプリント。溝口的幕開けにも関わらず突然加藤泰に変貌し最後は伊藤大輔その人に着地する。言わずもがなターニングポイントは橋。
☆☆☆★★

伊藤大輔監督作品の中ではそれほど有名では無いし、作品自体の出来としても今ひとつと言ったところは有るのですが。

誤って侵してしまった殺人事件。
歌舞伎《児雷也》を背景として、その後を描く最後の20分あまりの演出力は素晴らしいの一言。
生半可な知識ではこれほどまでの力量を示すことなど叶わないであろうと推測出来。観ていて震えが来る程でした。

2018年2月1日 国立近代美術館フィルムセンター大ホール
女の意地も男の意地もお金で解決。そして決着できないメロドラマの悲劇。殺傷場面とその後のバランスの悪さや包丁への焦点の当て方のクドさなどいまいちに感じたのだけど、それをもって余りある時代感の魅力と綻びがもたらす熱量。水面の反射に照らされる木暮実千代の面構えも素晴らしいけど、宴会で控えに正座して目線だけで表現される杉村先生の底意地の悪さよ。

無邪気っ娘をこの無邪気っ娘め~と描いてるのも好き。女、女、女映画ですもの。