備忘録
古い日本映画は、映像美としての見せ方、画角、光の取り入れ方、画面の切り取り方が優れていると改めて思う。
日本家屋の中を、光の印影で心象風景まで描き出す。
襖を開けても開けてものシーンは、日…
このレビューはネタバレを含みます
時代劇リテラシーが低いからか話はよく分からないし(お母さんの件とか)、死にそ〜と思ったら全員死ぬのだけど、異常にカメラワークがかっこよく張り詰めている。茶室のシーンも、お茶の動作がリズムを産んでいて…
>>続きを読む真っ二つに裂けたり急にズームアップしたりっていうのには思わず吹きそうになったけど、テンポがよくてまったく飽きなかった。
カメラワークも凝ってた気がする。
美しい俳優さんを美しく魅せるのが本当に上手…
"音もなく死を呼ぶ三絃の構え!
梅の小枝はのどを貫き!
紅にそまって無心にゆれる!"
三隅研次監督と市川雷蔵のコンビによる、剣三部作の第一弾。公開時の併映作品は『黒の試走車』。
鮮烈かつ斬新な殺陣…
殿を探し回るシーンの襖を生かしたあらゆる角度からの撮影手法面白い。
やはり間合いが良い。
市川雷蔵の圧倒的主人公感。
短命だったことも含めて儚さが凄い。
それにしても終始おばさんの鼻啜る音がうるさ…
©KADOKAWA1962