これぞフィクションの力というか。静謐で美しい映画だった。とにかく音がない。人気もない。何よりみんな退屈そうだ。それが最後にゆったりと満ちていく。開けた山頂のあの景色を見たときの胸が広がる不思議な爽快…
>>続きを読む聡明で行動力と勇気あるアリーテ姫。
自由を求めて外に出ようとするも、彼女を利用し続けたい国の摂政達に「呪われている」と謗られてしまう。
そこに魔法使いを称する男がやってきて彼女の「呪いを解く」と…
すっごく好きな映画だった。
優しくて好奇心に満ちた少女くらいの年齢の姫、温かみのある絵柄に中世ヨーロッパを彷彿とさせる王国のたたずまい、ファンタジー、もの凄く懐かしい感覚にとらわれて、子どもの頃大好…
このレビューはネタバレを含みます
アリーテ姫に起こった一連の出来事は、コロナ下の状況を思わせるシーンが要所で見られ、過ごし方に問いかけを投げているようだった。
最初は絵画を見ているようで、デジタルに疲れた目と心にとても優しい時間だ…
とても暗い。
20年も前の作品だけれど、
ものすごく今日的なテーマであり、
幽閉された少女が想像力に希望を見出す辺り
すずさんとも共通している。
無垢な少女が幽閉され、
ようやく外に出られたとき…