「人間としての存在の無防備さ」について考えさせられる作品。
光があるのに暗い。声はすぐに溶け、呼吸はかすかにしか残っていない。
緊張も劇的転換も欠けている。歴史の転換点は、むしろ奇妙に希薄化している…
(メモ)再見。凄まじい傑作。十年ほど前にいちど観たときにはよく分からなかった(ピンと来なかった)。イッセー尾形演じる天皇ヒロヒトの一挙手一投足に、一瞬たりとも目が離せない。可笑しみ、空虚さ、哀れみ、…
>>続きを読む昔のノートを整理していたら、この映画の感想メモをその中に見つけた。
まあなんか際どいことを書いてたが、
とにかく色彩や明度が暗く、潜水艦内のような密室感というか閉塞感というか湿気の高さというか、が思…
アップリンク吉祥寺。音響バランスも改善、ボソボソ声が聴き取り易く▼大戦末期のシベリア侵攻案みたいな小ネタやアメリカdisり(排日移民法他)が混じるとこはやっぱりロシア映画▼晩年の昭和天皇に寄せすぎな…
>>続きを読む彼らはかつて、神であった
ソクーロフによって描かれる"禁忌"。
人を超えた存在として崇められ、孤独を極める姿は、マリー・アントワネットや愛新覚羅溥儀の人生とも重なる。
下臣や軍人達が汗を垂らしてい…
uplinkで一回だけのひっそり上映。ちょうど天皇主義者三島由紀夫の『豊饒の海・奔馬』の再読中だったのでタイムリー上映。主人公が天皇ってやっぱり尋常じゃない。ってとこにこそ日本の特殊性があるかと思う…
>>続きを読む一人芝居で最高な舞台を見せてくれるイッセー尾形の集大成とも言える本作。時にシリアスに時にはユーモアを交えた昭和天皇役が凄まじい。さらにさらにラストの桃井かおりのあの表情....一生忘れられない...…
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