戦後の日本、戦死した夫の世帯に残り仕事に家庭に奮闘する残された妻の生きる姿を描いた傑作。
今の時代に観てもとても面白い作品だと思いますし、特に後半の展開はさらに尻上がりに引き込まれていきました。
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こんなに無駄がなかったっけ?というくらい、削ぎ落とされた構成にうなった。やはり成瀬巳喜男は凄いなあ。そして、この時代の生活や家族の考え方故に生まれるストーリー。欲望をギリギリのとこで抑えつつの演技が…
>>続きを読む「わからないでしょうね、きっと。あの頃のわたしたちが、どんな気持ちで毎日毎日生きてたか。そんなこと、歴史の本には書いてないものね」
若くして嫁ぎ、戦死した夫の実家に十数年間縛りつけられた未亡人、そ…
これまた完成度の高い作品。電話を鳴らせて、どちらがとるかの微妙な動作でその時の二人の距離感を表現するところとか実に巧い。高峰さんはご自分で「わたしはエプロン女優」と仰っているがエプロン姿で働く姿は実…
>>続きを読むめしに続きここ最近成瀬作品を観ているが、自分の感性にとても合う
高峰秀子と加山雄三のあたり作品
結婚後すぐに戦争で夫を亡くし、嫁いだ先の店を1人で切り盛りする女と夫の弟を2人は演じていた
内容は二…
冒頭のスーパーの街頭宣伝や卵食い競争のグロテスクさの持続を期待すると肩透かしを食らうが、0~∞まで変化する男女の距離を軸にしたサスペンスとしては成瀬作品の中でも類のないレベルの完成度で、なんちゅうこ…
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