「拝啓、元気にしてますか?悲しみの王である君たちへ」みたいな入りからの言葉が不自由に感じるぐらい絶妙なニュアンスで「人」を描いていく
いや、どんだけ「映画の力」を信じてるの???ってなるし、ラスト…
歌のことは覚えている。
名前が変わることもある。
本来与えられた名前より、勝手に呼ばれるようになった呼び方に愛着が湧くこともある。
全てを忘れてしまったとしても、スクリーンで見たあの瞬間から何…
『瞳をとじて』
映画監督ミゲルと未完作の主演俳優フリオとの失われた絆。
昔からの映画を愛する一個人として、アナログな映画の力がきっと奇跡をもたらしてくれると願わずにいられない。
アナ・トレント…
まずファーストカットから、あれ?予告と違うぞ、と思わされるフィルムの質感。「ミツバチのささやき」でも観たような少し離れた距離からの建物の外観。エリセの映画が始まるんだと言う高揚感。
一連のシークエ…
ビクトル・エリセのフィルムを観て感動するのはなぜか。そこに愚直なまでに真摯な映画体験が描かれているからである。
『ミツバチのささやき』の少女は、巡回上映で観た『フランケンシュタイン』の物語にひどく魅…
映画内のゆるやかな時間の流れを見つめていると、次はこんな会話が、こんなショットが来るかなと想像し、その想像が時間を追い越していくような表現しがたい混乱が生じる。時間はいつの間にか前進し、疑念や思い込…
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