秀子の応援団長の作品情報・感想・評価

秀子の応援団長1940年製作の映画)

製作国:

上映時間:71分

3.6

「秀子の応援団長」に投稿された感想・評価

高峰秀子の少女時代の主演映画。秀子役で出演。

野球放送をラジオで聞いたり、近所の子供たちと一緒に野球をする場面などあり。
野球場は、本格的な野球場と井草あたりの野球場が出てくる。

秀子が、制服姿で焼きいもを買って、友達と食べる場面は、可愛い。
また、父親から応援団長を頼まれた秀子が、父親の会社で「野球応援歌の練習をする場面」で、ソロバンで指揮する姿も可愛い。

可愛い少女時代の高峰秀子の姿が見られる映画。
毎回毎回出る作品毎に全く違う個性を披露する演技少女スター高峰秀子。しかし、この作品ほどコミカルなのは観た事ないぞ。でも驚く事はない。「東京の恋人」の千葉泰樹監督の演出なのだから。
しかもこの作品中に出てくるアトラスの応援歌は、アメリカ大リーグの「私を野球に連れてって」みたいで、とてもよろしい。
imapon

imaponの感想・評価

4.8
念願の初観賞。素晴らしい!不思議な大感動。活字やスチールでしか知らない往年の職業野球名選手の練習やプレーが見られるだけでも価値あり。
現代に作られる戦前戦中舞台の野球映画では到底現せない同時代の味。

時は1939年頃、アトラスのエースが出征するなど戦争の影はあるが、まだまだ長閑にベースボールを楽しめる良き時代。すぐ後に敵性語の禁止など戦渦に巻き込まれる暗い歴史を迎えるだけに野球描写のキュートさが際立つ。選手が一球一球首をかしげたり、監督とベンチの一緒に球を追う目線とか。
歓声と拍手が主体の観客席に轟く可愛らしい応援歌。どこか学生野球応援団はこの曲をリバイバルして欲しい。
ああ、もう一度このようなスタジアム環境でプロ野球観戦をしたい。
ただ、劇中での使い方、相手の攻撃で守勢に回っての「打て!打て!」は無いでしょう。

「野球小僧」の灰田勝彦が気の弱い投手役で一曲歌う。

アイドル・デコちゃんは近所の子供と野球をしたり、家庭事情で参加できない子の家で号令かけての家事手伝い。窮屈な家庭でものびのび明るくお茶目。

時代の良き部分が切り取られていて幸福感に浸れる。