サウンド版サイレント映画屈指の名作であると共に、東宝「若大将」シリーズの原点として高く評価されるべき清水宏監督の青春映画決定版。慶大ラグビー部出身日本代表でもあった主人公藤井貢が、醤油問屋の若旦那で…
>>続きを読む現存する貴重なサイレント期の作品にしてこれは清水宏の中でも屈指の作品だと思う。
ラグビーの試合の横移動もさることながら、映画の前半にラグビー部のエースがプライベートで橋を歩いている姿が横移動で示され…
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若大将シリーズの元ネタとなった作品。
男女の逢瀬の場としての橋の美しさ、ラグビーシーンの躍動感や清水宏お得意の横移動撮影には、もちろん目を見張るものがあった。毛玉(『港の日本娘』にも)やカブトムシ…
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湯布院映画祭、2日目の一本目。
1933年の、サイレント映画からトーキー映画へ以降していた時期に、松竹キネマが製作した大学ラグビーの花形選手の恋と友情アレコレな青春映画です。
【大學の若旦那】
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最初の方の構図がカッコよかった。
振り返りとカッティングをリズムよくつなげた成瀬と近い演出が多かった。特に鏡を利用した反転する振り返りは面白かった。事物を介した場面繋ぎとか、人物が正面に向かって歩き…
いろいろあるけど、登場人物たちに共通する目標は退部になった若旦那を再びラグビー部へ復帰させること。問屋の封建制、大学のマッチョイズム、階級社会、すべてを振り切って若旦那はフィールドを走り、人々は熱狂…
>>続きを読む若旦那シリーズの元ネタらしい、清水宏のサイレント・青春悲嘆コメディ。一方でラグビーチームの階級差や男社会での階級差が若旦那の鷹揚さによって包み隠され周りは哀しみを抑圧される。他方で跡取りとしてスポー…
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