ロシアの荒涼とした風景の中を父と娘がボロボロのワゴン車で移動するロードムービー。
ロシアの風景もこの父と娘も陰鬱で、決して笑顔を見せることはなく、広大なロシアの地と相反して閉塞感がある。
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この物語が言うところのパラドックスを存分に意識したような映画で、忘れた頃に、あれは本作が驚異の刺激に甘えた即効性のある娯楽作品ではないということを暗示していたのかと思ってみたり。少女は奪われた自由と…
>>続きを読むインディーズ感があって刺さる人には刺さりそう。
ポラロイド写真や焼き増ししたDVDなど90年代っぽさを感じさせる風合いでありつつも、主人公がスマホを持っていたりショッピングモールにIMAXシアターが…
広大な土地のロングショットの物静けさと、ブラックロッジほど異様ではない会話の間の取り方で眠気に誘われてしまったのだけど、ベンフロストみたいな壮大で不穏なアンビエントノイズが急に襲いかかってきてスパー…
>>続きを読むキアロスタミ監督を彷彿とさせる
山間を走るキャンピング・カーのロング・ショット。
あたりは白樺と雪と枯れ草とで、
赤色のボディがよく映える。
しかし映える色とは裏腹に、
乗車している父と娘は無言で、…
重くて痛い。閉塞感がすごい。戦争が起きる直前に撮影したと聞き、だからこの重苦しさが出せるのか…と思った。
結局帰る場所は親の元なこと、逃げ出したくても逃げ出せないこと、どうしようもできない無力感、あ…
遠くからの描写がどれも良い。
風景が長めなのも。
説明はないのに映すものと、少ない台詞で段々と理解できる、想像させる描写も良い。
バンの色とか電飾とかきっとお父さんのチョイスでは無いと思う。
黄…