終始暗くてしんどかった。
終戦後の日本の話。
戦争が終わったからと生活していくのは実際大変だっただろうな。
戦争孤児も女性の1人も生き残ったとして生きていくのはかなりきついね。
とても過酷な時代。
…
終戦直後の話
生きるために、生きるだけだけに生きてる
終わったっていったって
全て想像できることだけど、考える機会もないし、あっても考えないようにするようなことばかりだった
趣里も森山未来も…
戦争の悪質さは市井に暮らす人間の性根そのものを蝕んでいくことにある。暴力によって深く刻まれた傷は、決して癒されることなく連鎖し、やがて社会をも侵していく。塚本晋也という監督は、肉体や血といった生々し…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
非常に良かった。無駄が無く、淡々と描かれて戦後というものを美化することもなく、かといって必要以上に悲惨に描くこともなく、そうただ淡々と。
この作品が戦後何年の設定かは明確になってはいないものの、…
守る者のない世界ならば生きる意味はない…最後、少年に居酒屋の少女がかけた言葉が、この作品や監督の言いたいことを全て伝えている。性欲も食欲も復讐も、欲や意志に振り回される人間をこの作品は否定していない…
>>続きを読む“ぼうや”役の塚尾桜雅君。
撮影当時、まだ10歳にも満たない少年とは思えぬ演技に舌を巻く。終戦直後という生きるだけで精一杯の時代に、気丈でたくましく生き抜く少年を見事に体現している。
終戦当時は…
救われない最後のようで、救われたようにも思える。
塚本晋也監督お得意のカメラのうねりもなく、骨太なストーリーが展開。
塚本晋也監督の子供に容赦のない演出が凄まじくも愛を感じる。
素晴らしい作品…
冒頭、趣里のじとっとした目に引き込まれました。
柱や壁には、まだ空襲の熱が残っているような。
悪夢にうなされる夜、
朝になり目が覚めても地獄。
死なないから生きている、名前なんかもうどうでもよくて…
戦争が落とした影。
終わっても尚生き延びた人々には壮絶な生活が待っている。
若くても老いていても子供でも病に冒されていても突きつけられる残酷で厳しい現実。
人と人との対峙の中で剥き出しになる餓えと狂…
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