♯177(2024年) 戦後の絶望と希望
舞台は終戦の頃の混沌とした日本
空襲による焼失を免れた居酒屋兼ちょんの間。
この店の女将は知人の紹介を受けた客に身体を売って生計を立てていた。
そんな中戦…
戦争は終わった後も人をどれだけ苦しめるか生々しく伝わってくる。少年の瞳が美しい。趣里が嬉しそうに少年の服を縫う場面、少年が怒りはない大人のような顔でもらった教材を置いて去る場面が心に残る。この映画を…
>>続きを読む一度戦場に立ってしまった人間は無事生還しても死ぬまで地獄。人は許容量を超えて狂気の域に達すると、むごさだけが残る。そこに理性や倫理観なんてものは存在しない
野火もそうだったけど塚本さんは戦争が及ぼ…
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