チャーリーが牢獄の鉄格子越しに見る向かいの夫婦のシーンはまるで無声映画を見ているようです。
マイケル・グールジャン監督は多くの点でチャップリンを意識しているんだと思います。チャップリン風の感傷的寓…
昔の名作を観ているような質感とアルメニアの音楽が素晴らしかったです。スターリン政権下での不当逮捕というシリアスな状況を描きながらも、直接的な暴力描写は避け、あくまでもユーモラスにテンポよく話を進めて…
>>続きを読む無実の罪で捕まる設定だと、普通は脱獄ものになる印象があるけれど、この映画はそうならない(今までの刑務所映画の中でもっとも脱獄の難易度は低そう)。
チャーリーにとって、牢獄の小窓から見える部屋に暮ら…
スターリンのアルメニア復興策「祖国復帰運動」のことは全く知りませんでした。
どうしたって北朝鮮への「帰還事業」を思い起こしますよね。
主人公が逮捕される経緯は「在日同胞留学生スパイ事件」を思わずにい…
導入こそ『ライフ・イズ・ビューティフル』みたいだが、ところがどっこい終わってみれば『裏窓』であった。
この主人公が「見る」主体であり続けるのが良い。自由を奪われているのだからその方が現実味があるわけ…
アルメニア映画。大戦後にソ連になったアルメニアに帰郷したらスパイだって投獄されちゃった。
内容は言いたいこともあるんだけど、結構波乱のあるアルメニア史を市民目線で語る話に初めて出くわしたので良かった…
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