濱口竜介監督の新作『悪は存在しない』と『Gift』という映画で主演を務めた大美賀均さんの初監督作ということで観に行ったのだが、若いのに随分と老成した作品で、煤けた色はかつての台湾映画のような雰囲気…
>>続きを読む目に見えないものが確かにそこに映っていた
分かりにくい、、、だろう。だけどこの感覚は、必ず全員が知っているはずだ。
あなたが誰かと向き合う時、それはいつでも存在しているはずだから。
常に「私」と「…
リカ(澁谷麻美 )は、母(黒沢あすか )の再婚相手の兄の養子になることに。精神疾患のある養父の妻(松田弘子)、養父自身も末期ガンを抱え、共に過ごすことになったリカ。やがて養父の死去。家族の結びつきと…
>>続きを読む『悪は存在しない』にも出て、濱口組となった大美賀さんの監督作品
ファーストショットから、この物語の強度を感じる。長回しを中心にその空間の持つ力や、キャラクターの面を強烈に印象づけてくる
実話って…
海辺に生い茂った植物、ススキだったろうか、その間を歩く喪服姿のリカを映した終盤のショットは息を呑む美しさだった。そこでは、対象の持つ物体としての重みが迫ってくる「近さ」から、風景としての気分の向こ…
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