リアリティのある演技と間。
説明セリフが少ない分、鑑賞者側の想像力を試させる本作。
一つ一つのシークエンスが愛おしくもあり切なくも感じる。
“余白”が重要なアクセントとなった1時間。
久々の下北沢の…
映画の原石を叩いて確かめるような慎重で実直な映画 カメラの置き方・絵の美しさ・衣擦れや咀嚼音の拾い方・家そのものの魅力・役者の顔への迫り方 何から何まで華美を排することに心を砕いていてかっこよかった…
>>続きを読むこんなに画で訴えかけられる映画は初めて。1カット1カット見せるものに無駄がなく、しかしこちらが想像する余白がたくさん。
自分の幸せを求めることと、身近な人の幸せに手を差し伸べることの両立の難しさをし…
家族についてしっくりする言葉が見つからないでいたなかで感じた脅迫概念やコンプレックスのようなものをやんわり打ち砕きゆらぎやいびつさを特別視することなく肯定してくれるような、題名で予感した通り靱やかな…
>>続きを読む毎ショット、ピーンと張った緊張感とその中での余白に満ちている(劇中の展示会、一本のワイヤーで釣られてくるくる揺られているハンガーと衣装があるが、あれがちょうどこの映画を象徴している気がする)、セリフ…
>>続きを読む切実な空気が流れる。細い糸がピンと張っているような淡々とした緊張感と映像が美しく、1時間その世界観に没入する。
だれかの感情や行動のプロセスがしっかりと語られることはない。それを捉えたいと掘り進めて…
「不確かさ」を、わからないままに
決してわかったふりをせずに
あの関係、あの表情、あの感情を名付けること、言い当てることにどれだけの意味があるのか
わからないことはおそろしい
そう、これはおそろ…
冒頭、うなぎを食すシーンから始まる。日本の実家感溢れる食卓といういかにも、な場所にて。その図は小津安二郎を彷彿とさせつつ、色の濃さは中国や台湾映画も意識させる。この映画に台詞は少ない。時の変化も、物…
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