混沌
凛とした空気感の作品だった。
絶妙な希薄さというか、人間の繋がりの軽やかさというか。
歪ながら家族になっていく人達、家族みたいな恋人、友人。
確実に重なっていく人間関係は、当人からすれば相当…
「悪は存在しない」で主演を務められていた大美賀均さん監督の中編作品。
独特のスローテンポで話が進んでいく。
特異な設定だけれど、描かれているのは生死やそれぞれの人の心情で深い。主要人物が何を考えてい…
この映画を観た後に会った人と、妙なお葬式の話とか親戚づきあいのちょっと気まずい話とかをして、繋がってるような一日。
なんにも不和のない家族なんて存在しないんじゃないかと思う。それなのに何故みな家族…
『余る日』もそうだったが、終盤で「ほんとのとこ、どう思ってんの?」と投げかけ、これまでギリ形を保てていた関係を抉るのが容赦ないなぁとは思ってた。『義父養父』はラストショットの主人公の涙に、その問いに…
>>続きを読む誰にもわからないことと
わかれないこと
わかりかたがわからないこと
ひとりひとりの人間が存在している感じ
誰かがわかろうとすること
わかりたいと思うこと
わかれるかもしれないこと
散りばめら…
このレビューはネタバレを含みます
「義父養父」
濱口竜介「悪は存在しない」で主演を務めた大美賀均の初監督作品。知人のエピソードをもとに制作された作品らしく、母の再婚相手の双子の兄弟の養子になった女性を描いた作品。
内容自体は不透…
朱色のレースカーテンをばつばつとひきちぎるショットが不穏でとてもよかった。赤いカーテンはこわいよ 画がずっとばしっと決まっていた
澁谷麻美さんと松田弘子さんはどちらも好きな映画に出ていて、信頼してい…
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