このレビューはネタバレを含みます
面白かったーー
リカが一人っ子的なマイペースさを持っているのと我慢強く頑固な子供のような印象で家庭環境と照らし合わせても違和感がなかった。親世代にも相槌はタメ語、演奏中に席を立つ、カーテン染める、…
ダンス。のようだった。
これは、人の生活を現す踊り。
再現であり、再演だった。
そもそもが映画という演技であるとかは、まあいいとして、その上で、登場人物たちが繰り返す、狸寝入り。生活の中の、オンとオ…
たゆたっていた(感情の/(これは優しさや寂しさや困惑などが綯い交ぜ)粒子が死を経て、言語化不可な物質となる感じ
むしろ、たゆったっている粒子の重さ、鋭さが露になる感じ
個人が(監督、私、ミカさん…
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鰻重の蓋同時に開ける音を始めとして終始生活音の使い方が素晴らしい。
あとは渋谷麻美の存在感。
中年双子の将棋。
片手ドーナツ。
サンドイッチの歌。
赤染めのカーテン。
カーテン引き剥がし。
義母の怒…
濱口竜介監督の「悪は存在しない」に主演している大美賀さんの初監督作ということで、観てきました。
主人公の服飾デザイナーのリコ(澁谷麻美)は、母親(黒田あすか)の5度目の再婚により、新たな義理の…
自然、人工物、光と闇、家族関係、他人、様々なゆらぎを通して鑑賞者に訴えかけてくるものが確実にある映画だった。
個人的にそれは、それぞれの人間が内包している極めて個人的な情緒のようなものだと思う。
…
映画の原石を叩いて確かめるような慎重で実直な映画 カメラの置き方・絵の美しさ・衣擦れや咀嚼音の拾い方・家そのものの魅力・役者の顔への迫り方 何から何まで華美を排することに心を砕いていてかっこよかった…
>>続きを読むこんなに画で訴えかけられる映画は初めて。1カット1カット見せるものに無駄がなく、しかしこちらが想像する余白がたくさん。
自分の幸せを求めることと、身近な人の幸せに手を差し伸べることの両立の難しさをし…
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