保線魂
国鉄で地道に保線一筋やってきた男の矜持と悲哀をちょっと芸術映画っぽく描いた良い雰囲気の映画
この国を支えてきたインフラ現場
人のいなくなった軍艦島や(当時)なくなりつつあったSLがもの悲しく…
左幸子が監督。北海道追分で国鉄の保線を担う市蔵(井川比佐志)とその家族の30年にわたる物語。ドキュメンタリーを挟み、労働の尊さを描いている。かなり地味なので観る人を選ぶとは思うが、働くことの根本に立…
>>続きを読む国労、動労はかつて組合の代名詞だった。今では信じられないが、昭和の春闘ではストライキで国鉄も私鉄も停まった。この映画で胸に残るのは、失われてしまった労働の意味とその変遷が、リアルに描かれ残されている…
>>続きを読む勤続30年表彰の日、そこに至るまでを思い返す国鉄職員。
業務の効率化に順応していく者、取り残される者。挿入されるインタビュー音声や労組の活動等ドキュメンタリー的な作りに見入る。
軍艦島は公開…
左幸子と井川比佐志の夫婦役というと、あの山口百恵の赤いシリーズ『赤い絆』を思い出すが、その直前に、こんな映画が撮られていたとは知らなかった。1977年当時の国鉄労働組合(家族会)が全面協力しているの…
>>続きを読む最後にあそこに辿り着くとは…おお、おお、面白い。『家族』と逆ルート。新幹線の博多開通、東から西へ、蒸気機関車の減少、石炭、色々なメタファーが…。子供の頃、毎年車から見た夕張の石炭住宅も軍○島みたいに…
>>続きを読む国の政策で働くものをいつも振り回してきた
当時の鉄道や習俗を伺い知れる映画だと思う。舞台は北海道の国鉄職員一家たちで、国鉄労組協力の映画なぶん見ごたえは十分だった。頑固な保線魂に溢れる主人公がいる…
新幹線にのる井川比佐志に山田洋次の『家族』を、国労家族会の様子に高野文子の『美しき町』をぼんやりイメージしながらみていたけれど、「着物姿のあなた、すごくキレイよ~」みたいな他人に自分を褒めさせるセリ…
>>続きを読む国労全面協力の映画。
高倉健の海峡や鉄道員が国鉄の光なら、本作は闇。
国労による、国労のための映画にも関わらず、国労組合員の行く末が暗く演出されている。
SLからディーゼル機関車へ。画面の背景にさ…
記録映画保存センター