『土砂降り』というシンプルなタイトルが格好良くて、まず満点。メロドラマというより、負のホームドラマ。これだけ気まずい葬式のくだりもそうない。妾の子どもの名前が「松子」「竹之助」「梅代」この適当さが最…
>>続きを読む山村聡が沢村貞子の妾に連れ込み宿、いわゆる温泉マークを持たせ3人の非嫡出子があり、ということなんだけどこの3人の子供、岡田茉莉子、田浦正巳、桑野みゆきがどうにも屈託無く健やかに育っているようにしか見…
>>続きを読む父が帰ってきたと思ったら、しばらくしてまた帰っていく。それを見送る子どもたち。パパはいつもどこで寝てるの?って聞いた小さい頃の自分を思い出した。 片親なのもママやってるのも何にも恥ずかしくないのにな…
>>続きを読む中村登監督の、北条秀司の新派戯曲映画化で成人映画の指定を受けたが、正統な松竹大船調家庭劇映画の力作である。南千住駅に程近い連れ込み旅館♨️「ことぶき座」の女将阿部たね沢村貞子は、日本橋の老舗に養子入…
>>続きを読む初めて観る中村登作品。タイトル通り、感情の奔流が容赦なく降り注ぐ。悲哀と儚さが同居する岡田茉莉子の表情には、どこかで何かが終わってしまった人だけが持つ、深い陰りと淡い光がある。家庭という名の柔らかく…
>>続きを読むまさに晴天の様相を感じる冒頭から一変、土砂降りになるのは主人公松子の実家が連れ込み宿で母が妾であることが恋人の一夫とその母に知れたから。
場面変わって2年後の松子は夜の世界で働きながらひとり生きて…
望んでいた結婚から身を引いて、妾とならざるさを得なかったおたね(沢村貞子)の心のうち
おたねには3人の子供がおり、実父は時々訪ねてくる。また、その父の援助で宿屋を営んでいる。
複雑な環境のなかで…
1957年 ”土砂降り(どしゃぶり)”監督 中村登 脚色椎名利夫 中村登
常磐線南千住手前で貨物駅に分岐している広い貨物ヤードに近い線路わきで、連れ込み旅館「ことぶき」の母親で女将阿部たね(沢村…
松竹株式会社